マドリッドの空港からエミレーツ航空で帰国の途に就きます。
日本到着は10日の17時すぎ。
実質8日間の短い旅でしたが、思いのほか「ケルト」取材の収穫があり、マドリッド以外は初めての地だったので、とても新鮮でした。
思い起こせば、17年前…。
北西部ガリシアで20数日間、みっちり「ケルト」を取材し、その後、ポルトガルを北から南まで列車で縦断。
途中、あちこちに立ち寄り、国境の村へ。
そこでスペイン側の国境の町(バダホス)行きのバスに乗り遅れ、何とかタクシーで越境しました(笑)
そして、南部アンダルシアを10日間ほど放浪。
英領ジブラルタルにも足を向け、アフリカ大陸をうっすら目にしました。
何とトータルで40日間もイベリア半島をうろうろしていました~(*_*)
当時、あまり仕事がなかったので(笑)、時間のゆとりがあったんですね。
あのころと比べ、スペインは全てにおいて実にスマートになっていました。
駅やバスターミナルに着くと、必ずややこしそうな人が近づいて来たのに、今回はタクシーの呼び込みもなし。
いや、昨夜、ほろ酔い気分でマドリッドの路地を歩いていたら、自称サウジアラビア人という青年に「日本人でしょ。日本に何回も行ったことがある。そこに美味しい寿司屋があるので、案内しましょう」と英語で声をかけられました。
生ハムの余韻に浸ってるのに、何で寿司やねん~(>_<)
それに明らかに怪しい。
「ノーサンキュー」と断っても、しつこく着いてくるので、はっきり言うたった~❗
「日本人とちゃいます。ヒマラヤのブータンから来ました」
そのお兄ちゃん、目が点になり、足早に去って行きましたわ~(笑)
閑話休題ーー。
1999年当時、よほど東洋人が珍しかったのか、どこに行ってもジロジロ好奇の視線を浴びていましたが、それも皆無。
時代の流れですね~。
スペインの人は総じて基本的に明るく、愛想がいいですね。
昨夜のバルのお姉さんがその典型。
それに喋りも多い~(*^^*)
こうした気取りのない庶民性がぼくにはすごく心地いいです。
ほんま、大阪人とおんなじですわ~(笑)
スペイン語が大阪弁に聞こえて仕方なかった~(^-^)v
他によく似た国はアイルランド、南イタリア、ギリシャ、ルーマニア~かな。
やはりアイルランド以外はラテン系ですね。
今回はマドリッド以北の限られたエリアでした。
アンダルシアの濃密な風土に比べると、いかんせん淡彩に感じられましたが、それでもお隣のポルトガル人からすると、かなり開放的で熱い。
じゃあ、イタリア人と比較したらどうか?
北イタリアの人よりずっと体温が高く、南イタリアの人とほぼ同等かもしれない。
イチビリ具合はアイルランド人の方が上~(笑)
何を比較してんねん~(*_*)
それにしても、今回の旅ではよく飲みました。
トータルでバルを何軒回ったのかわかりません。
昼はビールかワインとタパスが当たり前。
平日というのに、昼前から飲んではる人もぎょうさん見かけまして、それにつられ、ぼくも何回か「朝酒」しました~(笑)
シェリー酒とはほんま、縁がなかったです。
スペイン=シェリー酒と思っている人が多いかもしれませんが、バルに置いてないんですよ。
今、ビールを飲んでいるマドリッド空港のバルにもありまへん~(>_<)
結局、スペインに来て一度もシェリーを口にしなかった~。
前回はアンダルシアでイヤというほど飲みまくったのに~。
今回訪れた地域は北部ということもあり、「シェリー=アンダルシアの地酒」のイメージが強いのでしょうかね。
日本のスパニッシュ・バルは結構、シェリーをメインにしているお店が多く、アンダルシアに特化しているのがよくわかりました~。
まぁ、そんなこんなで、ハプニングはいろいろあったけれど、これといったトラブルもなく、体調を崩すこともなく、多くの出会いがあり、ほんま、素晴らしい旅になりました~(*^^*)
行き当たりばったりの旅が、ぼくにはやっぱり一番性に合うているなと改めて実感。
いつもこんな感じですが~(笑)
旅の醍醐味もそこにあるのではないかと思うてます。
今回の取材成果は、ここ数年、続けてきた古代ケルトの旅の一環として来年辺り、一冊の本にまとめる予定です。
つまりベネルクス3国(ベルギー、オランダ、ルクセンブルク)、ポルトガル南部、フランス南西部、ドイツ南西部、そして今回のスペイン・メセタ(中央台地)。
「ケルト」の取材……、古巣新聞社を辞めた1995年から毎年欠かさず続けています。
このトランク、ボロホロになってきましたが、よぉ持ち堪えてますわ。
来年はどこになるのでしょうか?
「愛読」してくださり、ありがとうございました❗❗