アリス・ギイ——。
世界初の女性映画監督なのに、彼女の存在も、どんな作品を撮ったのかも、ほとんど知られていません。
なぜか――??
ぼくの知人の映画研究家、吉田はるみさんがそこにメスを入れ、『アリスのいた映画史』(彩流社)を上梓されました。
19世紀末~20世紀初頭、フランスとアメリカで活躍し、クローズアップや連作もいち早く手がけた稀有な映画人です。
この人、もっと評価されてしかるべし!
心底、そう思いました。
本書は、お堅い論文調ではなく、物語風に綴られているので、すごく読みやすいです。
映画好きの人、とりわけ映画史に興味のある方、そして女性の生き方に関心を持つ方、どうぞ手に取って読んでください!