武部好伸公式Blog/酒と映画と旅の日々

ケルト文化に魅せられ、世界中を旅するエッセイスト・作家、武部好伸。映画と音楽をこよなく愛する“酒好き”男の日記。

映画

知人の映画研究家、吉田はるみさんが『アリスのいた映画史』(彩流社)を出版!

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アリス・ギイ——。

世界初の女性映画監督なのに、彼女の存在も、どんな作品を撮ったのかも、ほとんど知られていません。

なぜか――??

ぼくの知人の映画研究家、吉田はるみさんがそこにメスを入れ、『アリスのいた映画史』(彩流社)を上梓されました。

19世紀末~20世紀初頭、フランスとアメリカで活躍し、クローズアップや連作もいち早く手がけた稀有な映画人です。

この人、もっと評価されてしかるべし!

心底、そう思いました。

本書は、お堅い論文調ではなく、物語風に綴られているので、すごく読みやすいです。

映画好きの人、とりわけ映画史に興味のある方、そして女性の生き方に関心を持つ方、どうぞ手に取って読んでください!

-映画,

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プロフィール

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武部好伸(タケベ・ヨシノブ)
1954年、大阪生まれ。大阪大学文学部美学科卒。元読売新聞大阪本社記者。映画、ケルト文化、洋酒をテーマに執筆活動に励む。日本ペンクラブ会員。関西大学非常勤講師。