武部好伸公式Blog/酒と映画と旅の日々

ケルト文化に魅せられ、世界中を旅するエッセイスト・作家、武部好伸。映画と音楽をこよなく愛する“酒好き”男の日記。

映画

大人を観させる『シン・ゴジラ』

投稿日:

ダウンロード (9)

昨日、『シン・ゴジラ』を劇場で観ました。

マスコミ試写がなく、いきなりの封切りでした。

よほどの自信作~と製作・配給の東宝が踏んでいたのでしょう。

観終わって、体が震えた。

これまでのゴジラ映画とは全くベクトルが異なっていたから。

政府の危機管理と想定外の災害に遭った時の対応に主眼を置いており、単なる怪獣映画ではなかった。

これまで大都会が怪獣に襲われた時、当たり前のように自衛隊が出動し、武器を行使していましたが、そこに至るまでいろんな法網があることがよくわかりました。

安保条約による米軍の支援についてもそう。

そういうリアリズムがたまらなく面白かった。

もういっぺん、観に行こう!

-映画

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

合作による秀逸な群像ドラマ『ニューヨーク,アイラブユー』~

合作による秀逸な群像ドラマ『ニューヨーク,アイラブユー』~

(C)2008NYC,LLC-ALL Rights Reserved ニューヨークで日々、繰り広げられる出会いとそこから芽生える愛。その多彩な姿を11人の監督が合作で紡ぎ出した。 『鬼が来た!』(20 …

『凪の憂鬱』……こんな〈大阪映画〉が6月3日から公開~(^_-)-☆

『凪の憂鬱』……こんな〈大阪映画〉が6月3日から公開~(^_-)-☆

ホンワカとした〈大阪映画〉が誕生しました! 『凪の憂鬱』――。 凪とは、大阪出身の女優、辻凪子が扮するヒロインの名前です。 タイトルから暗い映画をイメージしそうですが、契約社員の彼女が有給休暇の日々を …

エストニアの〈冬の時代〉……『こころに剣士を』

エストニアの〈冬の時代〉……『こころに剣士を』

10年以上にわたり日本経済新聞の金曜夕刊で毎月2回、「シネマ万華鏡」(映画評?)を担当しています。   今年最後の作品はバルト3国のひとつエストニアを舞台にした『こころに剣士を』。 &nbs …

絶対に明かせない秘密……『愛を読む人』~

絶対に明かせない秘密……『愛を読む人』~

© 2008 TWCGF Film Services II, LLC. All rights reserved. 【PG-12】指定作品 現在、公開中の映画『愛を読む人』の映画エッセーです。 …

めちゃ元気をもらえました!!~イタリア映画『これが私の人生設計』

めちゃ元気をもらえました!!~イタリア映画『これが私の人生設計』

超前向きで、少々のことではへこたらない。   そんなパワフルな女性建築家が織りなすイタリア映画。   幾度も壁にぶち当たって奮闘する姿をコミカルに描きながら、社会性のあるテーマに踏 …

プロフィール

プロフィール
武部好伸(タケベ・ヨシノブ)
1954年、大阪生まれ。大阪大学文学部美学科卒。元読売新聞大阪本社記者。映画、ケルト文化、洋酒をテーマに執筆活動に励む。日本ペンクラブ会員。関西大学非常勤講師。