武部好伸公式Blog/酒と映画と旅の日々

ケルト文化に魅せられ、世界中を旅するエッセイスト・作家、武部好伸。映画と音楽をこよなく愛する“酒好き”男の日記。

お知らせ 映画

『映画美術監督 井川徳道の世界 京都の映画美術』(4月1日~20日)

投稿日:2014年3月26日 更新日:

ぼくの友達で、京都を拠点に映画に関わる活動をしている西川敦子さんから、ぜひ告知してほしいと熱いメールを届きました。

 

『映画美術監督 井川徳道の世界~京都の映画美術』。

*お昼の部の上映は、13:00ではなく、13:30に変更されたそうです。

 

彼女はトークイベントなどの司会を務めます。

 

以下、西川さんからのメッセージです。

 

映画作りはまず、企画、脚本からスタートします。
そして、映像を実際に創るために被写体を創り上げていきます。
その、被写体が生きる世界を造り上げるのが美術です。
作品独自の世界を創るのが美術です。
時代劇ならその時代、現代なら現代の、その時代に見える世界を具現化するのが美術監督の仕事です。

井川先生は京都市生まれ。

 

当初は映画監督を志しておられましたが、近代映画協会で多大な影響を受けた新藤兼人監督に美術監督としての素養を認められた事もあり、この道に精進して来られました。
東映京都撮影所を中心に時代劇、やくざ映画、現代劇、人間ドラマ、オールラウンドの作品を手がけてこられました。
井川先生の作品群は、京都の映画の歴史そのものです。

美術監督として、映画人として、素晴らしい仕事を続けておられ、温和な人格者です。
京都市立美術専門学校(現京都芸大)出身で、画家の素養をお持ちです。
美術監督には、二つのタイプがあると考えられます。
一つは、建築を学び、建築学を根幹としてセットデザインを構築するタイプ。
もう一つが、井川先生タイプで、画家的な、絵心のある映画美術を造り上げる方です。
先生の、絵心のある美術を軸として、観客の皆さんと一緒に映画を楽しみ、映画について考える特集上映会にしたいです。
井川先生は美術だけではなく、映画づくり全般について造詣が深く、センスも抜群でおられます。
トークイベントでは、映画美術や、京都の映画の変遷についても示唆に富んだ深い内容が展開されると思います。
初日の4月1日には、井川先生と会場とのQAも予定されていますので、観客の積極的な参加を期待しています。

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武部好伸(タケベ・ヨシノブ)
1954年、大阪生まれ。大阪大学文学部美学科卒。元読売新聞大阪本社記者。映画、ケルト文化、洋酒をテーマに執筆活動に励む。日本ペンクラブ会員。関西大学非常勤講師。