阪神、横浜に3連敗……(*_*)
これぞ「想定外」の結果で、いささか落ち込んでいます。
このまま最下位に転落し、そこからじわじわ這い上がっていく。
そんな展開になりそうな~。
で、面白い映画をご紹介します。
アメリカ映画『アンノウン』です。
©2011 DARK CASTLE HOLDINGS, LLC
元の邦題は『身元不明』でしたが、東日本大震災の被災地(者)に配慮し、配給会社のワーナーブラザーズが急きょ、英語の原題(UNKNOWN)をそのまま日本語にしたタイトルに変えました。
アメリカの生物学者マーティン・ハリス博士(リーアム・ニーソン)が学会に出席するため、妻エリザベス(ジャニュアリー・ジョーンズ)を伴って、酷寒のベルリンに降り立ちます。
街中のホテルにチェックインしようとした際、大事な書類が入っているカバンを空港に置き忘れていたことに博士が気づき、単身、タクシーを拾って空港へ。
その途中、事故に遭い、4日間も昏睡状態。
意識が戻り、ホテルに駆けつけると、「マーティン・ハリス博士夫婦は滞在されています」とホテルマンに告げられ、あ然とする。
妻に確認を求めるも、「こんな人、知らないわ」と一蹴され、さらに彼女の横に夫のマーティン・ハリスが立っていた。
えっ、いったいどういうことだ!?
「彼はマーティン・ハリスではない。私がマーティン・ハリスだ」
必死で訴えるも、変人扱いされる。
最悪なことに、身元を保証するものが何もない。
このドラマチックなオープニングから一気に引きつけられる。
何が何だかさっぱり訳のわからないまま、善良な主人公が大きな波に巻き込まれていく。
ミステリーとサスペンスの混在。
ヒッチコックの代表作『北北西に進路を取れ』(1959年)とそっくり。
事態を把握したいと焦るマーティンは、タクシーを運転していた女性ドライバー(ダイアン・クルーガー)に協力を求めるが、彼女はボスニアからの不法移民とあって、警察沙汰を嫌がる。
主人公がもがけばもがくほど、泥沼にはまり込んでいく。
同時に謎の組織の存在が次第に浮き彫りになってくる。
このシチュエーションもヒッチコック作品とよく似ている。
監督は、スペイン人のジャウム・コレット=セラ。
強烈に怖いホラー映画『エスター』(2008年)が記憶に新しい。
矛盾する点や疑問を呈したくなるような点が多々あるけれど、娯楽作としては十分、見させます。
東ドイツの元秘密警察の諜報部員(ブルーノ・ガンツ)が登場する辺りから、俄然、物語に厚みが出てきますよ。
オススメ映画です。
★★★★(星をつけるのを忘れていました!)
☆全国で公開中
ヒッチコックを彷彿させるミステリー~『アンノウン』
投稿日:2011年5月9日 更新日:
執筆者:admin