きのうは高校時代の陸上部の友達Sさんと10数年ぶりに会い、楽しい時間を過ごせました。
Sさんは5年前、朝日新聞社を早期退職し、早稲田大学の価値創造マネジメント研究所の客員研究員をしたり、東京工業大学の博士後期課程でソーシャル・イノベーション(社会変革)を研究したりと、アカデミックな世界で頑張ってはりましたわ。
そのあと北新地のバーで同窓生のHさん(建築関係の会社社長)と合流し、3人で青春時代の思い出に花を咲かせました。
「今」をどう生きているか、そこが大切なんだと思いました。
そしてきょうは中学時代の恩師、坂本寿栄子先生を大阪府茨木市の自宅に訪ねました。
大阪万博が開催された1970年(昭和45年)に中学を卒業したので、41年前ですね~(☆_☆)
読売新聞の25日付け朝刊に載った、ぼくの長文エッセー『夫婦善哉~法善寺』をご覧になり、「読みやすい文章でした」(元国語の先生!)と感想を寄せてくださったので、無性にお会いしたくなったという次第。
先生は元気でした。
91歳と聞いてびっくり。
よぉ~喋りはりました。
日本画を描いたり、伊勢物語の読書会を開いたり、講演したりと、信じられないくらいアクティブ。
ええ按配でお年を重ねてはるなぁ~とうれしくなりました。
前置きが長くなりましたが、『お酒を飲みながら読むのにオススメする本
』の4回目です。
【酔える本】
『聖なる酔っぱらいの伝説』 ヨーゼフ・ロート
*白水Uブックス(新書) 1995年
題名に惹きつけられる。
ナチス・ドイツに迫害されたユダヤ人作家の遺作(1939年)。
死後に刊行された。
パリのセーヌ川河畔で、ホームレスの男が見ず知らずの老紳士から聖テレーズを祀る礼拝堂に寄付してほしいと大金を託される。
男はしかし飲んだくれとあって、全て酒代に使い果たすが、かつて愛した女性や旧友と再会できたり、お金の入った財布を拾ったりと次々に“奇跡”と遭遇する。
主人公が素面でいるときはほとんどない。
幻影を見ているかのよう。
そう簡単に酔えそうにない内容だが、この男の酔いを体現できるだけでも読む価値はある。
お酒を飲みながら読むのにオススメする本(4)
投稿日:2011年1月29日 更新日:
執筆者:admin