ギリシア神話ではディオニソス、ローマ神話ではバッカス。こう呼ばれるお酒の神さんは、人を心地よく酔わせたり、泥酔させたりといろんなパワーを出しはります。時には人生を破滅させるときだってあるので、決して侮ってはいけません。
そんなお酒の神さんと人との関わりを探った展示会が、兵庫県の伊丹市立博物館で開かれています。
『バッカスたちのから騒ぎ――版画が語るパリ・ロンドンの酒事情』(6月14日まで)
先日、偶然、ネットで見つけ、衝動的に見に行きました。ぼくは人一倍、お酒に興味があるので、思いのほか面白かったです。知られざるお酒のエピソードも紹介されていたりして。
左党の人、バーテンダーや酒販業者などお酒と関わりのある人はもちろんのこと、何よりも人間を好きな人には必見の展示会だと思いますよ。
18世紀半ばから19世紀にかけてフランスとイギリスで活躍した風刺画家による版画を通じて、当時の酒文化の多彩な面が見事に浮き彫りにされています。
フランスではワイン、イギリスではビールとジン。庶民がどのようにこれらのお酒と接していたのかが一目瞭然。いや、庶民だけでなく、政治家にも不可欠でした。
ゆめゆめお酒の神さんに抱きつかれんようにせなアカン~!! 見終わってから、そう堅く誓いました。
浮世に欠かせぬお酒の神さん~!!
投稿日:2009年5月9日 更新日:
執筆者:admin