武部好伸公式Blog/酒と映画と旅の日々

ケルト文化に魅せられ、世界中を旅するエッセイスト・作家、武部好伸。映画と音楽をこよなく愛する“酒好き”男の日記。

南インド・ケララ州紀行(2026年4月3日~13日) 日記

(11日目)最終日 南インド・ケララ州紀行

投稿日:

実質、わずか10日間の南インド・ケララ州の自由気ままな1人旅でしたが、いつもながら、いろんなハプニングや出会いがあり、殊の外、刺激的な旅になりました。

インドは、日本とは文化、宗教、風習、食事、価値観などでかなり異なっています。

「日本やったら……」と、何でもかんでも比較してしまいがちですが、今回の旅を通じてそんなこと無意味なんやと改めてわかりました。

まずは何よりもその国の流儀を尊重する、そしてできるだけ溶け込む、それが旅を楽しむための第一歩ですね。

当たり前のことですが、違いを認め、それを理解する。

そういうことだと思います。

だから、自然と鷹揚に構えてしまいますわ。

「何でもええんちゃう」

これがぼくのポリシーです。

今回で3回目のインドですが、訪れる度にすごく発展しているなぁと実感しています。

道路や駅舎、上下水道などインフラ整備のための工事があちこちで行われ、国民のエネルギーが沸き立ち、並々ならぬ躍動感が伝わってくるのです。

気温も暑い暑い、国のパワーも熱い熱い〜!!

日本の高度経済成長期を彷彿とさせます。

今や中国を抜き、世界で一番人口の多い国。

どこも人だらけ。

とりわけ若者の比率が高く、この国はますます伸びていくでしょう。

それでもしかし、どこか日本の昭和っぽい懐かしさも感じられるんです。

あそこで見た光景、そこで触れた空気感、あの人の雰囲気……、どこか既視感を抱いてしまいます。

だからインドに魅せられているのかもしれません。

71歳のわが身としては、正直、体力的に過酷なことも度々ありましたが、全く苦にならなかったです。

あの混沌の極みの列車もそうです。

なかなかあんな経験できませんからね。

「現場主義」を貫き、生のインドの素顔を垣間見ることができ、よかったです。

旅の最大の目的が、ヴァスコ・ダ・ガマの上陸地で「イェーッ 」と叫ぶという、なかなか人には理解してもらえない〈ミッション〉でしたが、まぁ、ええんちゃいますか〜。

好きでやってるんですから(笑)。

ただ言えることは、間違いなく、ぼくの人生に、ええ意味で大きな楔がまた1つ打ち込まれたということ。

ケララ州はインド国内の「優等生」と言われ、識字率がほぼ100%で教育レベルが高く、道路もほとんど舗装されており、埃っぽくありません。

ヒンドゥー寺院にしても、あか抜けています。

たがら、日本人が抱くインドのイメージとはちょっと違うかも。

今、思えば、アレッピー(Alleppey)のバス・スタンド(ターミナル)で、フランス語を話すバックパッカーの白人カップル以外、日本人を含め外国人観光客と1人も出会わなかったなぁ〜。

あっ、牛ですが、町外れの草地でちょくちょく見かけましたよ。

インド版電子決済は5000ルピー(約8500円)をチャージし、残金は30ルピー(約50円)。

ゼロにできなかったけど、思いのほか便利でしたわ。

えらいこっちゃは、バスの車内で足が抜けなくなった事件+選挙によるドライデー(禁酒日)でお酒が飲めなくなったこと~くらいで済んでよかったです。

下痢もせず、スパイス効果でしょうか、毎日が快便で、元気そのもの、若返れましたわ。

そんなわけで、ホンマにホンマに楽しい旅となり、たっぷり英気を養うことができました〜。

こんなふうに旅を振り返りながら、帰りのシンガポール航空機を乗り継ぎ、無事、関空に到着。

空港に出迎えに来ていた嫁さんの弾けるような笑顔を見て、「新婚なのに(笑)、置いてけぼりにしてごめんな。次からは一緒に旅しよ」と思いました。

これにて『南インド紀行』、終了です。

ご覧いただき、ありがとうございます。

イェーツ!!!!

-南インド・ケララ州紀行(2026年4月3日~13日), , 日記

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武部好伸(タケベ・ヨシノブ)
1954年、大阪生まれ。大阪大学文学部美学科卒。元読売新聞大阪本社記者。映画、ケルト文化、洋酒をテーマに執筆活動に励む。日本ペンクラブ会員。