武部好伸公式Blog/酒と映画と旅の日々

ケルト文化に魅せられ、世界中を旅するエッセイスト・作家、武部好伸。映画と音楽をこよなく愛する“酒好き”男の日記。

巨石から放たれる〈オーラ〉~!?

投稿日:2009年5月5日 更新日:

石の写真を4枚、並べます。
上から順に、ストーン・ヘンジ(英国・イングランド)、カラニッシュ(英国・スコットランド)、カロウモア(アイルランド)、カルナック(フランス・ブルターニュ)。
ストーンヘンジ
カラニッシュ
カロウモア
カルナック
いずれも世界的に知られた巨石文化の遺跡です。ストーン・ヘンジは、テレビや写真でご覧になった人が多いかもしれませんね。
このなかで、カルナックが一番、壮観でした。なにしろ2700個もの立石(スタンディング・ストーン)が3キロにわたって帯状にズラリと立ち並んでいるのですから~!
英国、アイルランド、ブルターニュなど西ヨーロッパには、巨石文化がいくつも残っています。新石器時代(一部、中石器時代)から青銅器時代にかけてつくられたもので、具体的には紀元前5000年ごろ~紀元前1000年。かなり大昔です。
こうした巨石には伝説や民話がつきもの。たとえばカルナックの列石群は、攻め入ってきたローマ軍の兵士が、ケルト人の神官ドゥルイドによって石に変えられたものだといわれています。
そして巨石の下には妖精が住んでいるというのです。そこは異界、つまりあの世でもあるのです。彼らは時おり、地上に姿を現し、人間にいたずらしたり、驚かせたりします。
そんな妖しい空気に包まれた巨石を手でふれると、なんとなくジーンと感じます。ほんのりと温かさが伝わってくることもありますよ。民話に描かれたように、もともとは人間だったのかなと思ったりもします。
こういう気を、〈オーラ〉って呼ぶのでしょうか。ぼくの場合、巨石に身を任せると、いたって元気になります。パワーをもらえるというか……。
う~ん、科学的には解明できないでしょうが、やはり古代の石にはなにかが宿っています。

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プロフィール

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武部好伸(タケベ・ヨシノブ)
1954年、大阪生まれ。大阪大学文学部美学科卒。元読売新聞大阪本社記者。映画、ケルト文化、洋酒をテーマに執筆活動に励む。日本ペンクラブ会員。関西大学非常勤講師。