武部好伸公式Blog/酒と映画と旅の日々

ケルト文化に魅せられ、世界中を旅するエッセイスト・作家、武部好伸。映画と音楽をこよなく愛する“酒好き”男の日記。

大阪

いとしのビリケンさん

投稿日:2009年1月14日 更新日:

41a8b2d8.JPG昨日(1月12日)、ふたたび新世界へ駆けつけました。2日続けてとは……、いやはや。ジャンジャン横丁で串カツとビールで腹ごしらえしてから、通天閣の展望台にのぼり、ビリケンさんとご対面。いろいろ祈願し、これでぼくの初詣は無事、完了しました。
ビリケンさんの両横には祈願文がズラリ。「関ジャニ∞の8人がまた一緒にステージに立ってほしい!」という文面が、なぜか多く眼につきました。東京方面から観光で来た女の子たちが書いたようです。
ほかは、「○○大学に合格しますように!」とか「彼女の心を射止めたい!」とか、ありきたり(ごめんなさい!)のフレーズが目立ちましたが、なかには「何とか会社を再建させてください!」とシリアスなモノも……。う?ん、世相を反映しています。
大阪・堺出身の阪本順治監督が撮ったコメディー映画『ビリケン』(1996年)を観たら、ビリケンさんはどんな些細な願い事でも叶えてくれることがよくわかります。実直な青年というキャラがよかった。本当に誠心誠意、奮闘するんです。その健気な姿がなんともいじらしかったです。
「われは世界のためにハッピーを授ける神サンである。やっと出れた?!!」
ビリケンさんに扮した杉本哲太さんが、通天閣のてっぺんに仁王立ちして絶叫するシーンがあります。ヘリコプターから激写したのですが、よくぞ撮影許可が下りたものだと感心させられます。それにしても、アメリカ禁酒法時代のギャングスーツに身を包んだビリケンさんは、やっぱりけったいな神サンでした。
まっすぐ伸ばしたビリケンさんの両足の裏が、人に触られて磨り減っています。右足の方がよくさすられているとみえ、陥没しているほどです。うちのおばあちゃんも生前、「ピリケンさん(どういうわけか「ピリケン」と発音してはった)の右足の裏をなでて、お願い事をするんやで」と言ってました。
昨年はビリケンさんの生誕100年でした。見た目とは異なり、随分、ご高齢なんですね。この神サンがいる限り、大阪は安泰やと勝手に思い込んでいます。

-大阪

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プロフィール

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武部好伸(タケベ・ヨシノブ)
1954年、大阪生まれ。大阪大学文学部美学科卒。元読売新聞大阪本社記者。映画、ケルト文化、洋酒をテーマに執筆活動に励む。日本ペンクラブ会員。関西大学非常勤講師。