武部好伸公式Blog/酒と映画と旅の日々

ケルト文化に魅せられ、世界中を旅するエッセイスト・作家、武部好伸。映画と音楽をこよなく愛する“酒好き”男の日記。

ケルト ドイツ「ケルト」紀行(2015年夏)

ドイツ「ケルト」紀行(12)

投稿日:

快晴だった昨日とは一転、今日は朝からしとしと雨~(-_-;)

 

そんな中、ザールブリュッケンからトリーア(Trier)へ向かい、さら西方の小国ルクセンブルグへ足を伸ばしました。

 

3年前、ルクセンブルグを訪れた時、行きそびれていた重要なケルトの遺跡(Titelbergのオッピドム)を見るためです。

 

あの時、同国を離れてから、この遺跡の存在を知り、めちゃめちゃ歯がゆい思いをしたので、言わば、そのリベンジです(笑)

 

遺跡はこれまたど田舎にありました。。

 

西部のロダンジュ(Rodange)という駅で降り、雨の中、えっちらおっちらと丘を目指しました。

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表示がなく、住民のおばちゃんに聞くと、まっすぐ歩いて行け~とのこと。

 

その言葉を信じて、どんどん進んでいくと、林の中に入ってしまい、丘を見失ってしまった。

 

引き返そうか。

 

そう思った時、あろうことか線路と遭遇し、その向こうに駅舎みたいな建物が。

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どうやら、貨物駅らしい。

 

そこで従業員の男性に道を尋ねたら、山手の道を行きなさいと。

 

そこから、またまた歩き回れど、いっこうにティテルベルクの丘に通じない。

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その林道には、「フィットネス・コース」の表示があり、所々、筋力を鍛えるエクササイズの道具も設えられてある。

 

住民の健康を図るための道なのか~!?

 

あ~っ、じんどい、しんどい。

 

足が棒になってきた時、丘に至る道を見つけ、急に活力が戻り、オッピドム跡にたどり着けた。

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かれこれ1時間45分も歩いていたことになる。

 

その間、誰にも出会わなかった。

 

古代ケルト人の住居跡は静寂の中で佇んでいた。

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まずは来ることができて、ホッとした。

 

帰りは駅まで、30分もかからず着けた~!!

 

何のこっちゃ。

 

駅前のカフェで、ルクセンブルグ産のビールBofferdenを3年ぶりに口にでき、しびれた~!

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このビールは理屈抜きにウマイ~(^-^)v

-ケルト, ドイツ「ケルト」紀行(2015年夏)

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プロフィール

プロフィール
武部好伸(タケベ・ヨシノブ)
1954年、大阪生まれ。大阪大学文学部美学科卒。元読売新聞大阪本社記者。映画、ケルト文化、洋酒をテーマに執筆活動に励む。日本ペンクラブ会員。関西大学非常勤講師。