春画の映画――。
こう聞くと、鼻の下を伸ばし、ニヤける男性諸氏が多いかもしれませんね。
ぼくもその1人です~(笑)。
でも、大阪・第七藝術劇場で公開中の『春画と日本人』はベクトルがちゃいます。
何せ文化記録映画ですから。
4年前、東京の私立博物館が企画した春画展示会の開催へ向けた動きと世間の反応を軸に、タブー視されてきた春画にアプローチしています。
学術的にとらえると、春画は相当、芸術的価値の高いことがわかってきます。
秘め事を大らかに描いた、葛飾北斎や喜多川歌麿ら稀代の浮世絵師が世界の目を向けさせたのですから、そらすごいもんですわ~
これまでこっそり裏から覗いていた世界を、ドカーンと正面から見据えたところが新鮮でした。
これは意外性があって、楽しめましたよ~