今日が実質的に旅の最終日。
特に予定がなかったので、先日、FB友達になったEさんオススメのロスキレの町に向かいました。
コペンハーゲンの西方にある、フィルヨド(氷河期にできた深い入り江)に面した町です。
中央駅から列車で約20分。
この町にユネスコの世界文化遺産に登録されているロスキレ大聖堂があります。
北欧を代表する大建造物。
ここでハタと気づきました❗
大聖堂ということはカトリック!?
デンマークはプロテスタントのルター派(福音ルーテル派)が国教になっており、信者が80%もいます。
マルティン・ルターに会い、感銘を受けた国王クリスチャン3世が1538年にカトリック国家からプロテスタント国家に変えました。
いわゆる宗教改革です。
他のヨーロッパ諸国では血まみれの抗争が繰り返され、カトリックの教会、聖堂、修道院がことごとく破壊されました。
イギリスに行くと、廃墟と化した修道院跡をよく目にし、心が痛みます~😵
しかるにデンマークでは、カトリックの聖職者を追放したものの、教会、聖堂、修道院を取り壊さなかったそうです。
修道士、修道尼にも危害を加えず、最後の1人が亡くなってから国家が修道院を管理したというのです。
だから血は全く流れなかった~❗
他の北欧諸国(スウェーデン、ノルウェー)はどうか知りませんが、デンマークのケースは希有だと思います。
国家戦略上の魂胆があったとはいえ、なぜかくも寛容になれたのか……?
現在のデンマーク人も非常に寛容だと思います。
そういう精神が連綿と受け継がれているのでしょうかね。
確かにシリアなどの難民に対しても寛容な方策が取られてきました。
昨今、その路線に少し修正が加えられようとしていますが……😅
プロテスタント国家の中に悠然と構えるカトリックのロスキレ大聖堂。
堂内にはデンマークの20人の国王と17人の女王の石棺が安置されています。
寛容なる精神のシンボル。
この大聖堂はまさにそうなんや❗
堂内に佇み、そんなことを考えていると、フランス人のお上りさんと地元の小学生の一団がどっと入ってきました。
その瞬間、ぼくの思考回路が突如、中断しました~😅(笑)