武部好伸公式Blog/酒と映画と旅の日々

ケルト文化に魅せられ、世界中を旅するエッセイスト・作家、武部好伸。映画と音楽をこよなく愛する“酒好き”男の日記。

デンマーク&北ドイツ紀行(2017年9月4日~14日)

(21)デンマーク&北ドイツ~「ハムレット」のお城

投稿日:2017年9月16日 更新日:

「To be or not to be, that is a question」

「生きるべきか、死ぬべきか、それが問題点だ」

日本語訳はこれが定着していますね。

このセリフを吐いたシェイクスピアのハムレットは架空のデンマーク王子です。

敬愛する父王が叔父に毒殺され、仇を討つべしか否かで苦悶する悲劇のヒーロー。

舞台となったエルシノア城はクロンボー城をモデルにしています。

その城はコペンハーゲンの北約45キロ、ヘルシンオアの町にあります。

つまり、エルシノア城の名は地名のヘルシンオアから取られているんですね~😁

昨日、コペンハーゲンに到着後、この城を訪れました。

思っていた以上に壮大で、まさに威風堂々たる建造物。

クロンボー城の「王の部屋」

海を挟んで目と鼻の先にスウェーデンのヘルシンボリの町がはっきり望め、フェリーが頻繁に往来しています。

ちょっとスウェーデンまで渡り、「デン」して帰ってこようかと思ったけれど、あんまり意味がないので、止めました~(笑)

城の外壁に飾られてあるシェイクスピアのレリーフにデンマーク王子「AMLETH(アムレッツ?)」の名前が記されていました。

2行目です。

これ、シェイクスピアが最後の「H」を一番前にもってきて、「HAMLET」にしたそうです。

この人、一度も外国に出向いたことがないのに、『オセロ』や『ベニスの商人』など異国の物語がやたらと多いですよね。

『ハムレット』もしかり。

伝聞や文献に基づき、想像を膨らませて創作したらしいのですが、どうも無理があるように思えてなりません。

あまりにも描写が詳しすぎますから。

現地で見聞しないと記述できない……😅

シェイクスピアは複数の人物だとか、いろいろ説がありますが、ぼくは別にホンモノの作者(海外に精通しているインテリさん?)がいたんやないかなと睨んでいます。

ローランド・エメリッヒ監督の『もうひとりのシェイクスピア』(2011年)はそこを突いていました。

ぼくらの知っているシェイクスピアは、実は「お飾り的な人物」だったと……。

まぁ、そんなこととは関係なく、ハムレット役をこなせるのは名優の証しですね。

舞台、映画でこの人物を演じた歴代の俳優の写真が城内に貼ってありました。

ジョン・ギールグッド、ローレンス・オリヴィエ、クリストファー・プラマー、ケネス・ブラナー、ジュード・ロウ……。

稀代のシェークスピア俳優、ジョン・ギールグッド

『サウンド・オブ・ミュージック』でトラップ大佐に扮したクリストファー・プラマー

ケネス・ブラナーはとことんシェイクスピアにこだわってはります

ジュード・ロウも大健闘

往年の役者が多く、当然ながら、イギリスの俳優が目立ちます。

決定版はやはりローレンス・オリヴィエかな~❗

舞台でオフィリア役のヴィヴィアン・リーと初共演し、恋が芽生えとか。

ローレンス・オリヴィエ&ヴィヴィアン・リー

メル・ギブソンも映画でハムレットにチャレンジしていましたね。

そうそう、ベネディクト・カンバーバッチも~❗

他に誰かいてたかな~??

日本なら仲代達矢か……。

松本幸四郎に内野聖陽も演じてたな~。

右手の陽だまりのところにしゃがんでいました

城の中庭でしゃがみ込み、ハムレットに想いを馳せていたら、「閉館時間ですよ」と追い出されました~😅

-デンマーク&北ドイツ紀行(2017年9月4日~14日)

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プロフィール

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武部好伸(タケベ・ヨシノブ)
1954年、大阪生まれ。大阪大学文学部美学科卒。元読売新聞大阪本社記者。映画、ケルト文化、洋酒をテーマに執筆活動に励む。日本ペンクラブ会員。