武部好伸公式Blog/酒と映画と旅の日々

ケルト文化に魅せられ、世界中を旅するエッセイスト・作家、武部好伸。映画と音楽をこよなく愛する“酒好き”男の日記。

ケルト ドイツ「ケルト」紀行(2015年夏)

ドイツ「ケルト」紀行(9)

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フランス・アルザスのストラスブールから典型的なローカル列車に揺られ、ドイツのザールブリュッケン(Saarbrucken)へ。

 

1両編成のディーゼル車とはいえ、れっきとした国際列車です。

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フランスと接するドイツ西部のザール地方は19世紀から石炭と製鉄業で栄え、第二次大戦後はフランス領でしたが、1957年の住民投票で西ドイツ(当時)に組み入れられました。

 

アルザスとロレーヌ地方も同様、国境の地域は戦争の度に国がころころ変わりました。

 

地続きであるがゆえの「悲劇」ですね。

 

島国の日本ではなかなか実感が湧きません。

 

この地の利権を巡り、これまで独仏が対立し、度々、戦争を引き起こしてきました。

 

つまり、バルカン半島とよく似た「火薬庫」。

 

それを平和裏に解決しようと、1951年に周辺国の協力を得て設立されたのがECSC(欧州石炭鉄鋼共同体)でした。

 

それが今日のEU(欧州共同体)の母体。

 

その超国家的な組織がギリシア危機で大きく揺らいでいます。

 

テレビのニュースでは、戦後70年ともどもEUの特集がよく放映されています。

 

これから先、どうなるんやろ?

 

こちらに来ると、いろいろ考えさせられます。

-ケルト, ドイツ「ケルト」紀行(2015年夏)

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プロフィール

プロフィール
武部好伸(タケベ・ヨシノブ)
1954年、大阪生まれ。大阪大学文学部美学科卒。元読売新聞大阪本社記者。映画、ケルト文化、洋酒をテーマに執筆活動に励む。日本ペンクラブ会員。