武部好伸公式Blog/酒と映画と旅の日々

ケルト文化に魅せられ、世界中を旅するエッセイスト・作家、武部好伸。映画と音楽をこよなく愛する“酒好き”男の日記。

南インド紀行(2015.2.14~27)

南インド紀行(2)~ちょっとヤバイ経験??

投稿日:2015年3月1日 更新日:

 

翌日(15日)、ホテル最上階の展望のいい「レストラン」で、南インド風味の朝食をとりました。

 

米の蒸しパンともいえるイドリーとそれをドーナッツ状に揚げたヴァーダ。

 

ややスパイシーなスープと一緒に食べると、かなり美味い~!!

 

チャイ(紅茶)も申し分ありません。

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このホテルを気に入ったので、もう一泊することにし、トリヴァンドラムの街を散策しました。

 

ケララ州の州都で、人口は約75万人。

 

思いのほかクリーンな街でした。

 

中央駅の前にはオートリクシャー(オート三輪のタクシー)がいっぱい客待ちをしています。

 

なかなかの活気。

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旧市街のある駅の南側に行くと、雰囲気がガラリと変わり、一気に庶民的な空気に包まれました。

 

とりわけ、ヴィシュヌ神を祀るパドマナーバスワーミ寺院の界隈は巡礼者が多く集まり、すごく賑やか。

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その近くにあるガナパティ寺院にも多くの人が参拝していました。

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ガナパティとは、象の頭をもったガネーシャのことで、南インドではこう呼ばれています。

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いきなりヒンドゥの濃厚な世界に足を踏み入れ、インドへやって来たことを実感!!

 

しかし、こういう宗教的な彩りとは対照的に、この街のあちこちで「赤旗」を眼にしました。

 

ケララ州は共産主義の地盤が強いところらしいです。

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ヒンドゥの世界とは対極。

 

何だか面白いです。

 

気温がどんどん高くなり、午後になると、35度近くにもなっていました。

 

ビールがほしい……。

 

ヨーロッパの「ケルト」取材旅行では、かならずビールやワインでノドを潤していたのですが、インドでは飲むところが見当たらない~(‘;’)

 

ケララ州は、基本的に禁酒地域とのことで、大っぴらにお酒を飲めないらしい。

 

だから、ライセンスのあるごく一部の酒場しか無理なんです。

 

炎天下、そんなお店を探そうと必死になっていましたが、なかなか見つからない。

 

そこで道に立っていた男性に思い切って聞きました。

 

「すんません、どこかビールを飲めるところ知りませんか?」

 

その男性は「どうしても飲みたいのか」と念押ししました。

 

「Yes」

 

反射的にそう答えると、路地裏のとあるバーに連れて行ってくれました。

 

店内は薄暗く、どことなく妖しげな感じ。

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テーブル席に腰を下ろし、「ビール、ください」と注文したら、向こうのカウンターでお金を払ってほしいと。

 

そこで、びっくりした!!

 

ビール1本(中瓶くらい)が何と500ルピー~(*_*)

 

日本円にして約1000円。

 

日本ならまだしも、インドでは法外な値段だ。

 

安宿なら、2泊も3泊もできる。

 

でも、今さら退室できないし、もうしゃーない。

 

覚悟を決めた。

 

瓶ビールは、南インドでポピュラーな「KINGFISHER」という銘柄のストロングタイプ(アルコール度数が8%)でした。

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あまり冷えていなかったけれど、乾燥状態だったぼくのノドにはこのビールはしびれるほど美味かった!!

 

そのうち、ぼくの斜め前の席に30代とみられる男性が坐りました。

 

他に空いているテーブルがあるのに、けったいやなぁと思いましたが……。

 

その男性はビールを半分ほど飲むと、ワインをオーダーしました。

 

ワインは、元ポルトガル領だったゴアで生産されているインド産のポートワイン。

 

それをビールのジョッキの中に入れ、一気飲みしました。

 

すごい飲み方をするなぁ……。

 

驚いていると、この男がチラチラこちらを見ながら、ブツブツと独り言を。

 

その眼差しが何やら熱い~(‘;’)

 

うん、これはおかしい!!??

 

周りを見ると、男同士で手をつないでいる人もいます。

 

こちらに来て、手をつないで歩いている青年をよく見かけましたが、これは明らかにちがう「オーラ」でした。

 

ここはひょっとして……。

 

ぼくは残っているビールをグビリと飲み干し、あわてて外に飛び出しました。

 

ギラギラと照りつける陽光とアルコールによる酔いが重なり、クラクラ状態。

 

アルコール度数8%のストロングタイプなので、想定外にまわった~(*_*)

 

しばし路上にへたばり、酔いが醒めるまでボケーっとしていました。

 

そのままビールを置いて出ればよかったかもしれませんが、お酒を残すなんてことは断じてできません。

 

哀しい性(さが)です~(#^^#)

 

というけったいな(ヤバい?)経験をインドに来ていきなり経験しました。

 

チャン、チャーン~(^_^.)

-南インド紀行(2015.2.14~27)

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プロフィール

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武部好伸(タケベ・ヨシノブ)
1954年、大阪生まれ。大阪大学文学部美学科卒。元読売新聞大阪本社記者。映画、ケルト文化、洋酒をテーマに執筆活動に励む。日本ペンクラブ会員。関西大学非常勤講師。