武部好伸公式Blog/酒と映画と旅の日々

ケルト文化に魅せられ、世界中を旅するエッセイスト・作家、武部好伸。映画と音楽をこよなく愛する“酒好き”男の日記。

南インド紀行(2015.2.14~27)

南インド紀行(5)~アラビア海に沈む夕陽

投稿日:2015年3月4日 更新日:

カニャークマリの漁村の風情が気に入り、翌朝、再訪しました。

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今日(17日)も朝から快晴、インド晴れです。

 

機嫌よく街中を歩いていると、紫色の塗料があちこちに眼につきました。

 

紫色に染まった子供もいました。

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はて、なんやろ??

 

訳のわからぬまま浜辺に来て漁船の傍で座っていたら、子供たちがドッとこちらに走ってきました。

 

「ハロー!」

 

挨拶した途端、彼らはぼくにペットボトルの液体を振りかけてきたんです。

 

な、な、なんや!!??

 

あわてて飛び退いたのですが、シャツとショルダーバッグの一部に紫色の液体がつきました。

 

ハンカチを海水に浸して、付着した部分をこすったのに、ほとんどとれない~(‘;’)

 

向こうのほうでは、村の大人たちが「被害」に遭っていました。

 

しかし、みな笑顔です~(^_^)

 

きょうは、春の到来を喜ぶプーリー祭り。

 

水掛け祭りなんです。

 

北インドでは、もっと激しいとか。

 

子供たちはみな、紫色に染まっており、海に飛び込んで遊んでいます。

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海水が紫色になっている……(*_*)

 

これも旅の思い出。

 

しゃーないです~(^_-)-☆

 

このあと最南端の「祠」に座り、日がな1日、海を眺めながらのんびりしていました。

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時々、座禅を組んで瞑想したりして~。

 

こんなゆったりした時間を過ごしたのは何年ぶりのことだろう。

 

これぞ贅沢なひと時です。

 

ほんまに癒やされました。

 

この地にやってきて、よかったなぁ。

 

しみじみそう思いました。

 

すっかりリラックスし、夕方、西の方へ歩いていきました。

 

行き着いた先がサンセット・ポイント。

 

大勢の人がアラビア海を眺めていました。

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ぼくもその中にまじり、一緒に日の入りを見つめていました。

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鮮やかなオレンジ色に染まった西の空。

 

見事な夕焼けです。

 

言葉で言い尽くせぬほどに素晴らしかった。

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知らぬ間に手を合わせていました。

 

他の人たちもそうしています。

 

太陽の恵みに対する感謝の念……。

 

ありがとう、ありがとう。

 

だれに言うともなく、ぼくはひとりごちていました。

 

インド亜大陸最南端でこんな経験ができるとは、もう言うことありませんわ~(^_-)-☆

-南インド紀行(2015.2.14~27)

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プロフィール

プロフィール
武部好伸(タケベ・ヨシノブ)
1954年、大阪生まれ。大阪大学文学部美学科卒。元読売新聞大阪本社記者。映画、ケルト文化、洋酒をテーマに執筆活動に励む。日本ペンクラブ会員。関西大学非常勤講師。