大阪・池田市にある正福寺の住職として大奮闘している大学時代の友人がいます。
末本さん。
仏教(浄土真宗)のイロハを広め、地域との交流を本気になって図ってはります。
それが多目的ホール「ナムのひろば文化会館」として結実しました。
ちょうど1年前のこと。
同会館の設立1周年記念の特別講演会がきょうありました。
演者は青木新門さんです。
2008年のアカデミー賞外国語映画賞に輝いた『おくりびと』の原作者。
原作は1993年に自費出版された『納棺夫日記』。
40年間、納棺師をしてはるんです。
『いのちのバトンタッチ~映画「おくりびと」に寄せて』と題し、映画の主演もっくん(本木雅弘)との関わり、映画化へのプロセス、納棺師の実際の仕事、映画との違いなどを自身の生い立ちから今日までの歩みを振り返りながら、熱っぽく話してくれはりました。
めちゃめちゃ雄弁で、びっくりしました。
おそらく数え切れないほど、このテーマで講演してはるのでしょうね。
時々、笑いを取ってはりまして、サービス精神も満点でした~(^o^)v
最後に、死と向き合うことの大切さを訴えてはりました。
昨今、臨死の機会がほとんどないことを嘆いてはりましたね~。
人は死ぬと、死後硬直が起きるので、顔つきがコロッと変わるらしいです。
だから、「大事な人が亡くなる時に必ず見送ってあげてください。どんな方でも本当に穏やかな顔をされています。葬式でお棺で見る顔とは全くちがいます」と何度も言うてはりました。
納棺師だけに、すごく説得力がありましたな~。
普段は、死を意識したことはありません。
それゆえ、きょうのお話は心にビンビン響きました。