武部好伸公式Blog/酒と映画と旅の日々

ケルト文化に魅せられ、世界中を旅するエッセイスト・作家、武部好伸。映画と音楽をこよなく愛する“酒好き”男の日記。

ポルトガル紀行(2013年夏)

ポルトガル紀行(8)

投稿日:2013年8月17日 更新日:

29日、朝のバスでラーゴスの北東にあるシルヴェスという町へ向かいました。

もちろん、「タルテシアンの石碑」を見るためです。

途中、最近、注目されているリゾート地ポルティマンで乗り換え。

旅ではよくバスを利用します。

バスは列車よりずっと料金が安いし、町の中心部まで運んでくれます。

鉄道駅は町外れにある場合が存外に多いです。

乗り慣れれば、本当にバスは便利。

とりわけ田舎のバスは現地の人たちの素顔を垣間見ることができますし。

シルヴェスは丘の上に城がある中世の町。

旧市街が素晴らしい。

古びた煙突、鉄塔などの上にコウノトリが巣を作っています。

これもポルトガルの田舎の風景です。

町の博物館で、今日も石碑に対面できました。

これが何枚見たことか。

ちょっと麻痺しそうなくらいです。

そして、「タルテシアンの石碑」の実物を目にするのはこれで終わりとなりました。

ぼくが思うには、ケルト人が関与していたかもしれませんが、限りなく南欧系の先住民、海の民フェニキア人、ギリシア人との関わりの方が強かったのではないでしょうか。

あるいは複合的な文化の賜物。

ケルト人だけを特化するのは無理。

そんなふうに思えてなりません。

真相は依然として闇の中とはいえ、本物を見ることができたことは何にも増して価値があると思います。

その意味で、ポルトガルに来てほんまによかったです。

多分、ケルトを専門にしている日本の学者で「タルテシアンの石碑」を実際に見た人は極めて少ないのではないでしょうか。

シルヴェスからラーゴスに戻り、こんどはバスでサグレス岬に足を伸ばしました。

かつてエンリケ航海王子が航海学校を造ったところです。

その残滓がいくつも見られます。

ユーラシア大陸の最南西端、サン・ヴィンテンセ岬がはっきり望めます。

強烈な西風。

晴天なのに寒く感じられます。

風で髪の毛がビリケンさんのようになってます(^o^)v

近くのカフェで、岬と同じネーミングのサグレスビールを~(*^^*)

17年前にもこの店でこのビールを飲んだことを思い出しました。

夜は、ラーゴスのレストランで超新鮮なイワシの塩焼きを食し、大満足~(*^^*)

これまでポルトガルで何度もイワシを口にしましたが、かくもしっかりした味のイワシを食べたことがなかったです。

日本のイワシに比肩できうる骨太なイワシでした。

夜風が気持ちいい。

ええなぁ、ポルトガルの夏は……。

ぞっこん惚れてしまいました。

-ポルトガル紀行(2013年夏)

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プロフィール

プロフィール
武部好伸(タケベ・ヨシノブ)
1954年、大阪生まれ。大阪大学文学部美学科卒。元読売新聞大阪本社記者。映画、ケルト文化、洋酒をテーマに執筆活動に励む。日本ペンクラブ会員。関西大学非常勤講師。