昨年10月、63歳で急逝された切り絵作家、成田一徹さんを偲ぶ会が、今日、神戸市内で開かれました。
お酒とバー、そして生まれ育った神戸をこよなく愛されたお人だけに、交流が広く、何と250人もの人が来られ、実に充実した会となりました。
歌手の大西ユカリさんともお知り合いだったようで、彼女のファンキーなボーカルが披露され、びっくりしました。
とことん自分の道を貫き通した成田さん。
彼の好きな言葉は「矜持」だったということが今日、わかりました。
「自分の能力を信じていだく誇り」
広辞苑にはこう記されています。
ええ言葉です。
ぼくも矜持を保って生きていこうと思いました。
しかし、成田さんとは違って、エネルギーを向ける対象があまりにも多岐にわたっているので、どれも中途半端で、時に自信を持てないことがあります。
どうしてかくもいろんなモノに好奇の目を向けてしまうのか。
映画、お酒、ケルト文化、大阪、阪神タイガース、芸能・文化一般、音楽……その他諸々。
でも、それがぼくなんやからしゃーないです。
「武部さん、これまで通り、自分らしく生きていきはったらええんちゃいますか」
成田さんのお声が頭の上から聞こえてきたような気がしました。