【今読んでおきたい本】
『剣の天地』 池波正太郎
*新潮文庫 1979年
家来の命を救うため、あっさりと自分の城を捨てたあと、剣士としてその道を極め、新陰流の創始者となる。
木刀では怪我を負うと、竹刀を発明した人で、いわば剣道の生みの親でもある。
戦国乱世のさなか、こんな武将がいた。
上泉伊勢守。
自分の地位や名誉より他者を重んじ、しなやかに生き抜いた男の生涯を筆者が清々しく綴る。
「心と躰は二つにして一。一にして二つに分かれている」
頭でっかちになっているぼくには主人公の言葉がズシリと胸に響く。
どこか硬直化した今の社会。
再度、読み解いていきたい。
お酒をこよなく愛した小説家の作品だし。
お酒を飲みながら読むのにオススメする本(11)
投稿日:2011年2月7日 更新日:
執筆者:admin