朝、東の窓から生駒山を眺めると、オレンジ色の大きな物体が浮かんでいました。
バルーンです。
ビル街の上空をふわり、ふわり。
御堂筋の辺りでしょうか。
すぐさま望遠レンズ付きのカメラで激写しました。
何のバルーンなのでしょうかね。
アドバルーンっぽくはなかったし。
気球だったのかもしれません。
そのまったりした情景を見入っているうち、だんだん気持ちが華やいできました。
きのうノーベル化学賞に鈴木章・北海道大学名誉教授と根岸英一・米パデュー大学特別教授の2人の日本人が受賞しましたしね。
めでたいことです~♪
暗いニュースが多かっただけに、パッと心に明かりが灯った、そんな感じがしました。
ノーベル化学賞と言えば、1981年、日本人で初の受賞者となった福井謙一さんのことが思い出されます。
ぼくが新聞記者になって3年目、京都支局で日々、取材活動に明け暮れていたときです。
受賞の報を受けて京都・北白川の福井さんのご自宅に駆けつけ、昔のアルバムを貸してもらったのを覚えています。
たしか一番乗りでした。
すぐに新聞・テレビの記者で自宅がごった返し、騒然としました。
何だか事件の取材をしているような錯覚に……。
締め切り時間が迫ってくる中、必死になって福井さんの表情などを取材し、公衆電話から原稿を読んで送っていました。
公衆電話からの送稿……、今では考えられませんね。
当時は10円玉をぎっしり詰め込んだプラスティックのフィルムケースをいつもジャケットのポケットに入れていました。
だから重みでポケットがよく破れていました。
そんなことを懐かしみ、浮遊するバルーンをしばし目で楽しみました。
こういう時間があってもいいな~。
少しうれしくなりました。
ふわり、ふわり~街中をバルーンが
投稿日:2010年10月7日 更新日:
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