武部好伸公式Blog/酒と映画と旅の日々

ケルト文化に魅せられ、世界中を旅するエッセイスト・作家、武部好伸。映画と音楽をこよなく愛する“酒好き”男の日記。

スコットランド一人旅(2024.5.26~6.6) 日記

スコットランド一人旅(11)最終回

投稿日:

スコットランド最後の夜、晩御飯は迷うことなく、これ。

フィッシュ・アンド・チップス❗

どういうわけか、今回の旅でスコットランドのみならずイギリスのこの大衆食をこれまで口にしていませんでした。

スマホが使えないので、グラスゴーの街中で学生風の青年にいきなり、訊きました。

「この付近で美味しいフィッシュ・アンド・チップスの店、知ってはりますか?」

そして教えてもらった店に入り、モルト・ビネガーをドバっとかけて頬張りました。

美味かった〜!

お代金は、12ポンド(約2,400円)。

フィッシュ・アンド・チップスやスコットランドの土産物店の多くがインド系の人が経営しているのがわかりました。

何かシンジケートでもあるのかな?

日本でいうビジネスホテルっぽいホテルで爆睡し、翌朝(5日)、バスでエディンバラ空港へ。

そしてカタール航空でドーハ経由関空へ帰ってきました。

結局、スコットランドの都エディンバラへは行かずじまい(笑)

  ☆     ☆     ☆     ☆

「スコットランドがぼくを呼んでいる!」--。

天の啓示か、確かにそんな声が聞こえ、14年ぶり6度目のスコットランド旅行を果たしました。

大きく変わったのが、キャッシュレス化の浸透です。

結局、現金を使ったのは1回だけでした。

それは、パブでカード読み取り装置が故障していたからです。

旅の初日、リンリスゴーのパブで、ビールをオーダーし、現金を払おうとしたら、「カードは?」と言われ、何となく現金を避けているような気がし、以降、キャッシュレス化を貫きました。

ピトロホリーの有料トイレ(50ペンス)でも、カードでした。

日本も近い将来、そうなるかもしれません。

これじゃ、街の両替屋は廃業するしかないですね。

英ポンドに両替する必要が全くなかったです。

2つ目は、ホームレスをほとんど見かけなくなったこと。

経済が好調な証しなのでしょう。

変わらなかったのは、スコットランドの激変する天気(笑)

朝、雨が降っていても、すぐに晴れて気温が上がり、しかしそのうち曇ってきて寒くなってくる……。

まぁ、これも慣れてはきましたけど(笑)

終日、快晴は1日だけでした。

南欧や地中海のまばゆい陽光がどれほど恋しく思ったことか……。

そして、ホスピタリティーも不変でした!

ぼくが出会った人たちはみな、親切で、「天使」に思えました。

ありがとうございました!!

とりわけ、とことん温かくもてなしてくれたゲイリー+シャーリーのご夫婦には心から感謝します。

(1) 一番お気に入りのスコットランド映画『ローカル・ヒーロー 夢に生きた男』のロケ地、ペナンへの探訪

(2) 長らく親交のあった亡きスコットランド人夫婦(ロイ+アン)の墓参り

(3) スコットランド(イギリス)の北端の地、ジョン・オ・グローツでの絶叫

(4) エドゥラダワー蒸留所への36年ぶりの再訪

4つの目的をすべて叶えることができ、大満足です。

いつもながら、予期せぬハプニングやトラブルにいろいろ遭遇し、その都度、「えらいこっちゃ!」を連発していました。

スマホの「感電死」(ブラックアウト)は文句なく最高レベルでしたが……(笑)

しかも、超円安と現地の物価高で、どんどんお金が飛んでいきました。

堪えました!

それでも、計り知れない刺激を受け、人生に大きな糧を与えてくれた旅になりました。

受け身にならず、常に自力で動くことの素晴らしさを改めて実感した次第です。

以上で、スコットランド紀行を終わります。

-スコットランド一人旅(2024.5.26~6.6), , 日記

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武部好伸(タケベ・ヨシノブ)
1954年、大阪生まれ。大阪大学文学部美学科卒。元読売新聞大阪本社記者。映画、ケルト文化、洋酒をテーマに執筆活動に励む。日本ペンクラブ会員。関西大学非常勤講師。