武部好伸公式Blog/酒と映画と旅の日々

ケルト文化に魅せられ、世界中を旅するエッセイスト・作家、武部好伸。映画と音楽をこよなく愛する“酒好き”男の日記。

ケルト

「ケルト」の神様に似てきた~!?

投稿日:2009年1月31日 更新日:

IMG_0815ヨーロッパの基層文化のひとつ「ケルト」にぼくが取り憑かれてから、10数年が経ちました。その間、ヨーロッパの各地で「ケルト」に関連した数多くの遺跡や遺物に接してきましたが、なかでも印象深かったのがこの写真の人頭像です。
なんとなく面白いでしょ? チェコの首都プラハの国立博物館に展示されている、高さ25センチほどの小さな像です。個性的な風貌と言いましょうか、いちど眼にすると忘れられないほどのインパクトを受けます。実際、この像と対峙した瞬間、強烈な〈オーラ〉を放っているのを感じ、ぼくはしばし金縛り状態になりました。
「ケルト」の神様といわれています。古代ケルト人は八百万(やおよろず)の神を信じていたので、そのうちのひとつなのでしょう。どんな神様なのかはわかりません。1943年、プラハの近郊で発見されました。
プラハが位置するチェコ西部はボヘミア地方と呼ばれています。ボヘミア・ガラス(クリスタル)で有名ですね。それに流浪の民「ボヘミアン」を思い浮かべます。
そのボヘミアの名は、古代ケルト人の一派ボイイ族に由来するといわれています。紀元前4世紀、ドイツ南西部からこの地に移住してきた部族です。
チェコと言えば、スラヴ人の国というイメージが強いですが、彼らが東方からやって来たのは紀元後の5~6世紀のことで、それ以前はケルト人の定住地だったんです。だからチェコから「ケルト」の神様の像が出土しても、なんら不思議ではありません。ケルト人はヨーロッパのほぼ全域に足跡を残しているのです。
ぼくはこの「ケルト」の神像がとても気に入り、その写真を部屋に飾っています。先日、うちに遊びに来た知人からこんなことを言われました。
「この神サンにメガネをかけたら、武部さんにそっくりですね」
う~ん、たしかにだんだん顔が似てきた~!! 「ケルト」への情熱が顔にも作用してきたのかな。まぁ、神様に近づいてきたと思えば、べつだん悪い気はしなかったけれど。

-ケルト

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

新著『ヨーロッパ古代「ケルト」の残照』、上梓しました!

新著『ヨーロッパ古代「ケルト」の残照』、上梓しました!

新著『ヨーロッパ古代「ケルト」の残照』(彩流社)が手元に届きました~ 22冊目の自著です。 ライフワークの「ケルト」に焦点を絞った本では、これで14冊目になります。 新聞社を辞めた25年前からヨーロッ …

ドイツ「ケルト」紀行(1)

ドイツ「ケルト」紀行(1)

ドイツ「ケルト」紀行。   毎年夏恒例の「ケルト」取材旅行です。   『中央ヨーロッパ「ケルト」紀行』(200年)の取材で、ドイツのホイネブルグ(Hoeineburg)とホッホドル …

妖精を見ましたか?

妖精を見ましたか?

↑↑↑ お酒の大好きなアイルランドの妖精クルラホーン ぼくは、「1+1=2」のような単純明快なものはあまり好きではありません。 だから、どこか曖昧模糊としたヨーロッパのケルト1文化にすっかり魅せられ、 …

スペインひとり旅(最終回)

スペインひとり旅(最終回)

マドリッドの空港からエミレーツ航空で帰国の途に就きます。 日本到着は10日の17時すぎ。 実質8日間の短い旅でしたが、思いのほか「ケルト」取材の収穫があり、マドリッド以外は初めての地だったので、とても …

民族学の学術誌にぼくの写真が載っています~♪

民族学の学術誌にぼくの写真が載っています~♪

スタジオジブリの雑誌『熱風』にケルト&フランス・ブルターニュの拙稿が載ったことをお伝えしましたが、未整理の郵便物をチェックしていたら、学術系の雑誌にぼくの写真がいっぱい掲載されていました。 『季刊民族 …

プロフィール

プロフィール
武部好伸(タケベ・ヨシノブ)
1954年、大阪生まれ。大阪大学文学部美学科卒。元読売新聞大阪本社記者。映画、ケルト文化、洋酒をテーマに執筆活動に励む。日本ペンクラブ会員。関西大学非常勤講師。