武部好伸公式Blog/酒と映画と旅の日々

ケルト文化に魅せられ、世界中を旅するエッセイスト・作家、武部好伸。映画と音楽をこよなく愛する“酒好き”男の日記。

24日~26日、鹿児島を旅してきました!!

投稿日:2023年7月28日 更新日:

天神祭が始まった24日から26日、2泊3日で鹿児島を旅してきました。

具体的には、西部の薩摩半島です。

高校2年生のとき、九州一周旅行をした際にちょこっと立ち寄ったので、半世紀ぶりです。

2006年に関大を卒業した元教え子の和田康介君が鹿児島にある本坊酒造の関連会社に勤務しており、ウイスキーを作っているマルス津貫蒸留所を案内してもらうのが目的です。

彼とは、10年ぶりの再会かな?

新幹線で昼すぎに鹿児島中央駅へ到着後、まずは腹ごしらえで鹿児島ラーメンをいただきました。

和歌山ラーメンと同じく、いろんな種類があるらしいけれど、口にしたラーメンは豚骨味の割にはあっさりしていました。

その後、和田君と合流。

今や40歳、2児のパパさんになっていて、随分、たくましくなっていました。

そして彼のマイカーで南西に位置する本坊酒造のマルス津貫蒸留所へ。

ぼくのために、わざわざ半日休暇を取ってくれたらしい。

ありがたいというか、申し訳ない……(汗)

当地が焼酎メーカー本坊酒造の発祥地で、この蒸留所は、2016年に開設された本土最南端のウイスキー蒸留所です。

スタッフの応対が素晴らしく、技術者が自ら説明してくれはったのが嬉しかった。

原酒を熟成させている石蔵貯蔵庫の佇まい、そして本坊家旧邸を改装したカフェバーの木の温もりが何とも素晴らしかった!

鹿児島市内に戻ってから、天文館の居酒屋で郷土料理を堪能。

レアな焼酎を舐めながら、甘い醤油でいただいた「鳥刺し」が、ことさら美味かった~!

二次会は雰囲気のあるバーへ。

こんな形で教え子と再会でき、実り深い日になりました~

   ☆     ☆     ☆     ☆     ☆

2日目は快晴でした。

ホテルの近くのカフェで朝食を取ってから、バスで知覧へ向かいました。

知覧特攻平和会館を見学するためです。

いつか必ず見ておきたいと思っていたところです。

若くして散った特攻隊員が出撃直前に綴った遺書の数々……。

驚くほど端正な文字。

そのほとんどが母親への言葉でした。

我が身に置き換えると、たまらなくなり、涙がこぼれてしかたがなかったです。

館内撮影が禁止だったのが残念!

彼らを賛美する人がいますが、それはおかしい。

お国のために尊い命を犠牲にしたことに対して心底、弔いたいと思います。

しかし、特攻という自死攻撃を生み出した時代を愚かしく思い、決してあの時代を復活させてはならないのです。

特攻隊員たちの癒しの場となった「富屋食堂」の看板を目にしたとき、死を前にして談笑している彼らの姿が脳裏に浮かびました。

あゝ……、たまりません。

ホンマに二度と戦争を引き起こしたらアカン。

それしかありません~

今の怪しげな時代の空気が正直、恐ろしいです。

特攻隊員が出撃前に寝泊まりした「三角宿舎」………。

どんな会話が交わされていたのでしょうかね。

このあと、武家屋敷を散策。

古風な日本家屋と端正な庭園に接し、しばし暑さを忘れました。

次にバスで指宿へ向かいました。

かつては「新婚旅行のメッカ」(死語!)でしたが、シーズンの真っ最中なのに、存外に旅行客が少なく、指宿駅前の商店街はシャッターが降り、人通りもなく、完全に幽霊通りになっていました。

ショックでした。

名物の砂風呂も、インバウンドの観光客が8割ほども占めていて、これまたびっくり~

台湾の人が多かったなぁ。

時の移り変わりに、ただただ驚愕するばかり。

飛び込みで泊まったホテルがなかなかグッドでした。

大浴場の岩風呂がでっかくて、夕食の薩摩料理も絶品。

とりわけ黒豚の煮物には舌がとろけました~

何はともあれ、心の洗濯になり、指宿温泉にやって来てよかったです。

 ☆     ☆     ☆     ☆     ☆

旅の3日目。

ホテルをチェックアウト後、観光客が行かない指宿漁港まで散策しました。

あゝ、のどか~、こんなところ、大好きですねん~

指宿を開いた豪商の銅像

昭和丸出しのスナック[/caption]

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その後、JR指宿駅からローカル線の指宿枕崎線に乗って開聞駅へ。

2両編成のディーゼル車です。

旅情、満点でした~

途中、日本最南端の駅「西大山駅」で、開聞岳をバックに記念撮影。

ホンマ、絵になりますね~

しかし、撮り鉄だらけで、撮影するのがホンマに大変でした~

開聞岳の北麓にある開聞駅は無人駅で、駅前は何もありません。

そこからタクシーで唐船峡へ行くつもりでしたが、もちろんタクシーなどあろうはずがない。

そこで近くにある某福祉センターでタクシーを呼んでもらい、何とか唐船峡へ到着しました。

唐船峡と言えば、回転式の流しそうめん~

その発祥地だそうです。

テレビで紹介されていたのを見て訪れましたが、なかなか風情のあるところです。

エレベーターで渓流に降りると、川の上に設えられた床には、何百というテーブルがあり、皆さん、涼気の中、美味しそうに、そうめん、鯉のあらい、マスの塩焼きに舌鼓を打ってはりました。

奥の方が民間の施設ですが、手前は指宿市営なんです。

目の前で回るそうめんを見ながら、そうめんを食べていると、目が回りそうになりましたが、麺の湯で具合が絶妙で、出汁も美味かった

あゝ、満腹。

渓流を遊泳するチョウザメや錦鯉を眺めて休憩してから、バスでJR山川駅へ行き、そこからローカル線に揺られ、鹿児島中央駅へ。

そして新幹線に乗り換え、夜半、無事に大阪に戻りました。

1年ぶりの国内旅行でしたが、かなり充実した旅でした。

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プロフィール

プロフィール
武部好伸(タケベ・ヨシノブ)
1954年、大阪生まれ。大阪大学文学部美学科卒。元読売新聞大阪本社記者。映画、ケルト文化、洋酒をテーマに執筆活動に励む。日本ペンクラブ会員。関西大学非常勤講師。