武部好伸公式Blog/酒と映画と旅の日々

ケルト文化に魅せられ、世界中を旅するエッセイスト・作家、武部好伸。映画と音楽をこよなく愛する“酒好き”男の日記。

南インド・タミルナードゥ州紀行(2018年5月)

(8)南インド・タミルナードゥ州への旅~8日目(5月26日)

投稿日:2018年6月2日 更新日:

旅も早、8日目。

実質的に今日と明日のあと2日間を残すのみとなりました。

昨日、「聖なる山」アルナーチャラ山で雄叫びを上げ、旅の最大の目的を成し遂げたので、大都会チェンナイへ戻ろうか、あるいはもう1日、田舎の風情に浸ろうかと逡巡。

こういう場合はこの方法がうってつけ~😁

ウイスキーのボトルを倒して床に置き、指で回転させ、口が「北」を向いたらチェンナイ、「南」なら田舎。

で、さっそく実行に移すと、「南」を指したので、地図を見て、南東約100キロのチダムバダムに行くことにしました。

この町も有名なヒンドゥー寺院のある巡礼地。

ぼくの旅は観光地とは無縁です~(笑)

ティルヴァンナマライのホテルをチェックアウト後、混雑するバスターミナルで何とかチダムバラム行きのバスを見つけました。

バスの行き先表示はほとんどタミル語なので、チンプンカンプン。

カーキ色の制服を着た運転手や車掌を見つけては「チダムバラム行きのバスはどこですか?」と聞きまくらないとあきません。

どの町のバスターミナルでもそうです。

バスターミナルにはいろんな人が集まってきます。

乗客の他に、物売り、物乞い、子供たち…………。

雑然としているところがインドですね。

以下、各地のバスターミナルの写真をアップします。

プドゥチェリーのバスターミナルは存外にきれかった!

バスターミナルの裏で物売りをするおばちゃんたち

午前9時15分にティルヴァンナマライを発車したバスは典型的な田舎のバスです。

途中、(名前は分からないけれど)どこかの町のバスターミナルに停車中、あっと驚く出来事がありました!

何とーーー、バスの車内での捕物劇~❗

前と後ろの出入口(扉なし)から制服の警察官と私服刑事6人が乗り込んできて、あっという間に車内中央で立っていた中年男性を取り押さえました。

男は少しだけ抵抗したけど、すぐに観念。

何やら大声を上げて連行されていきました。

一瞬の出来事に乗客はみなキョトン。

ぼくも呆気にとられ、写真を撮る時間すらなかった~😲

隣の青年に訊くと、「何のことやら皆目、わかりませんわ」6。

指名手配されていたのかも。

一見、紳士風だったので、詐欺犯?

とんだハプニングに頭が覚醒しました~⤴

この写真は逮捕劇が終わってから撮影したバスの車内です。

4時間半、田舎のバスに揺られ、午後2時にチダムバダムに到着。

よっしゃ、今日こそは町一番のホテルに泊まってやろう~!

そう思い、バスターミナル近くにある見るからに垢抜けしたホテルをスマホを使ってネット検索すると、まさに該当していました❗

幸い空室があり、即、チェックイン。

一泊、日本円で3500円~❗

一挙に3000円の大台を突破しましたわ~(笑)

部屋はもちろんエアコン完備でめちゃゴージャス~✨

それにトイレットペーパーがついてました~❗

最上階にバーもあるみたい。

部屋に入るや、「ビールを飲みたいんやけど、バーはどこにあるのん?」とベルボーイに言うと、「お部屋で飲めますよ」。

すぐに電話をしてくれ、快適な部屋でビールを。

カールスバーグでした。

付きだしを食べれば、これで十分、「ランチ」になりますわ~(笑)

このホテル、お金持ちのインド人客が多いようですが、お隣の部屋は英国バーミンガムから商用で来たというビジネスマンでした。

廊下でお会いした時、向こうから喋りかけてきはりました。

建築関係の会社に勤めているらしく、この町を拠点に各地に「営業」に行くとのこと。

遥か彼方のイギリスからインドのこんな地方まで仕事で来てはるんですね~。

ぼくが昨日の山登りのことを言うと、目を点にしてはりました~😲

ハハハ~(笑)

少し昼寝してから、寺院を参拝してきます。

それにしても、暑い~🔥☀

40度は軽く超えてます。

でも、体が慣れてきたみたい~(笑)

チダムバダムの町の中央に位置するナタラージャ寺院は「踊るシヴァ神」を祀ってあります。

ダンシング・シヴァ。

ここのゴープラム(塔門)は実にカラフルです。

夕方から涼風がそよぎ、境内はすごく気持ちがええです~😁

住民も涼を求めて寺院に来ています。

南インドのヒンドゥー寺院はほんまに素晴らしい。

明日、チェンナイ(旧マドラス)へ列車で戻ろうと思うてました。

今回、まだ一度も鉄道を利用していませんから。

そこで、寺院見学を終え、チェンナイ行き急行列車の座席を予約しにチダムバダム駅に行くと、あろうことかコンピュータが不調で窓口が大混乱~🌀😱

こら、あきまへん😵

やむなくバスにしました。

今回の移動はバスばっかりや~😅

まぁ、しゃあない。

夕食は宿泊したホテルで取りました。

その時、日本人男性とお会いし、夕食をご一緒しました。

ぼくはチキン・マサラとドーサです。

その方がタンドーリ・チキンが苦手とのことで、遠慮なくもらいました~(笑)

こういう形で日本人と出会ったのは今回の旅では初めて。

マレーシアのクアラルンプールに単身赴任している大手電気メーカーのエライさんです。

年齢はぼくより3つ下。

世界遺産の全踏破が目的と言うてはりまして、今回はクアラルンプールから比較的短時間で行けるインドの世界遺産を三日の弾丸ツアーで巡るとか。

全行程、専属ガイドさんが運転する車で回り、完璧にコースが組まれているそうです。

至れり尽くせりのツアー。

まぁ、すごい強行軍というか、行動力ですね❗。

ぼくが実践している「地べたの旅」の概要を伝えたら、びっくりしてはりました。

「たくましいですね。私はキレイなホテルしか泊まれませんねん。ホテルの予約なしなんてとんでもない。あの混み合うおんぼろバスでの移動は死んでも無理ですわ」

あっ、この人、大阪の人です(笑)

旅にはいろんなスタイルがあるので、好きなように巡ればええと思います。

全くノープロブレム🎵

この人が最後に言いはった言葉が嬉しかった。

「以前、出張でインドに来た時、すべてにおいて日本と違うていたので、二度と来るもんか~と思うてたんですが、見る目を変えて旅すれば、少しずつええ国に思えるようになりました」

そんなこんなで、今日はのんびり過ごせました。

-南インド・タミルナードゥ州紀行(2018年5月),

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プロフィール

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武部好伸(タケベ・ヨシノブ)
1954年、大阪生まれ。大阪大学文学部美学科卒。元読売新聞大阪本社記者。映画、ケルト文化、洋酒をテーマに執筆活動に励む。日本ペンクラブ会員。関西大学非常勤講師。