武部好伸公式Blog/酒と映画と旅の日々

ケルト文化に魅せられ、世界中を旅するエッセイスト・作家、武部好伸。映画と音楽をこよなく愛する“酒好き”男の日記。

アイルランドのパブをのぞくと……

投稿日:2010年2月7日 更新日:

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アイルランドを訪れると、まず眼につくのがパブの看板です。
どんな辺鄙な田舎でもパブと教会だけはかならずあります。
なにしろ人口が380万人程度なのに、1万軒以上ものパブがあるというのだから驚き~!
パブでの飲み物は、なにを置いても黒ビールのスタウト。銘柄はギネス、マーフィーズ、ビーミッシュの3種類があります。
スタウトをチェイサー代わりにして、ウイスキーの原点といわれるアイリッシュ・ウイスキーを味わえば、もう立派なアイリッシュ。
ジェムソン、パワーズ、パディー、タラモア・デュー……。どれもまろやかな口当たりで、ついつい杯を重ねてしまう。
ウォッカもどきの蒸留酒ポティーン(密造酒)もアイルランドならではのお酒です。
本来はこっそり隠れて飲むべき代物ですが、いまでは立派な商品になっています。
パブにはテレビを置いているところが多いです。
馬に乗らないポロといわれるハーリング、ラグビーとサッカーを兼ね合わせたゲーリック・フットボールの中継がよく放映されています。
どちらもアイルランド固有のスポーツで、サッカー、ラグビーといったイギリス生まれのスポーツは敬遠されがち。
ギネスを引っかけ、そのゲームをながめていると、店の片隅でトラッド音楽の歌と演奏がはじまり、いつしかライヴ会場へと化す。
そのにぎやかなこと。気がつくと、みな友達の輪。
アイルランドの夜はお酒と音楽と会話で更けてゆきます……。

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プロフィール

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武部好伸(タケベ・ヨシノブ)
1954年、大阪生まれ。大阪大学文学部美学科卒。元読売新聞大阪本社記者。映画、ケルト文化、洋酒をテーマに執筆活動に励む。日本ペンクラブ会員。