武部好伸公式Blog/酒と映画と旅の日々

ケルト文化に魅せられ、世界中を旅するエッセイスト・作家、武部好伸。映画と音楽をこよなく愛する“酒好き”男の日記。

映画

人間の本質を突く問題作~『ザ・スクエア 思いやりの聖域』

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これは誠にけったいな映画でした。

28日から公開される『ザ・スクエア 思いやりの聖域』。

昨年のカンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールを受賞した悲喜劇です。

世界的に注目を浴びるスウェーデンの名匠リューベン・オストルンド監督が美術館を舞台に思いっきり毒気と風刺をぶつけてきます。

ちょっとした綻びから全体が瓦解していく恐ろしさ……。

映画ファンのための感動サイト「シネルフレ(Cinereflet)」の『武部好伸のシネマエッセイ』でこの作品についてたっぷり書かせてもらっています。

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プロフィール

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武部好伸(タケベ・ヨシノブ)
1954年、大阪生まれ。大阪大学文学部美学科卒。元読売新聞大阪本社記者。映画、ケルト文化、洋酒をテーマに執筆活動に励む。日本ペンクラブ会員。関西大学非常勤講師。