英国(連合王国=UK)北部スコットランドの独立賛成派が過半数を突破~!
こんなニュースが入ってきました。
日本ではあまり注目されていませんが、独立を問う住民投票が18日に行われます。
この夏、フランスを旅行中、英BBCはこの話題をひっきりなしに報道していました。
英国=イングランドという図式が一般的ですが、英国は他にスコットランド、ウェールズ、北アイルランドから構成されており、まさに連合王国です。
スコットランドとウェールズは「ケルト」を拠り所にしており、ゲルマン系アングロ=サクソン人が主流を占めるイングランドとは元々、別の国です。
それが1707年、強国イングランドに「吸収合併」され、今日に至っています。
大英帝国最盛期、植民地支配の先兵の多くはスコットランド人やウェールズ人でした。
さらに英国はいかんせんイングランド主導とあって、スコットランド人にしては面白くない。
なにせ誇り高き人たちですから。
「北海油田があるんやから、この際、独り立ちできるんちゃうやろか」と思っても不思議ではありません。
英国政府は、独立したら通貨ポンドを使わせないと「脅し」ているようですが……。
もし独立が達成したら、ポンド相場が下落するのは間違いなく、世界経済にも大きな影響を及ぼしかねません。
英国旗(ユニオン・フラッグ)からブルー字がなくなるという単純な問題ではなさそうです。
正当な民主的手続きを踏んで独立すれば、もちろん、それを尊重します。
かつて「七つの海」を支配した大英帝国がこのような状態になろうとは……。
これも時代ですねぇ。
「ケルト」を介して英国に強い関心を抱いているぼくは、スコットランドの成り行きをずっと気にしています。