武部好伸公式Blog/酒と映画と旅の日々

ケルト文化に魅せられ、世界中を旅するエッセイスト・作家、武部好伸。映画と音楽をこよなく愛する“酒好き”男の日記。

映画

子供のけんかに親が出て、4重奏の不協和音が!~『おとなのけんか』

投稿日:2012年3月5日 更新日:

フルマラソンの完走から一夜明け、目覚めがよかったです。
筋肉痛も思ったほどひどくなく、ホッとしています。
明日、襲われるかも知れませんが…… (*_*)
今、ロマン・ポランスキー監督の面白い映画が公開されていますよ。
『おとなのけんか』(2011年 フランス・ドイツ・ポーランド 1時間19分)
出演 ジョディ・フォスター、ケイト・ウィンスレット、クリストフ・ヴァルツ、ジョン・C・ライリー
映画フリーペーパー『CINE REFLET(シネルフレ)』に書いた拙稿です。
おとなのけんか
「子供のけんかに親が出る」
大人気ないことのたとえだが、それをとことん突き詰めると、この映画のようになるのだろう。
けんかをした子供の両親が平和的に和解しようとするが、そのうち本音がポンポン飛
び出し、夫婦げんかも始まるやらで、強烈な不協和音を生み出す。
敵対関係がコロコロ変わるところがミソ。
それをリアルタイムで“実況”するのだから、面白くないはずがない。
でも心臓に悪い。
上映時間が短くて助かった!
テンポのいい演出もさることながら、2組の夫婦に扮した4人の演技に舌を巻く。
ヒステリックに反論するフォスターの鬼婆みたいな形相はホラー映画も顔負け。
平凡な夫ライリーが覗かせる冷徹な一面にゾッとさせられ、相手方ウィンスレットのとんでもない生理的反応には驚かされた。
そして夫ヴァルツの群を抜くイヤらしさ。
この人、存在自体が不快だった。
モメた時のお酒は禁物。
ええ勉強になりました。
舞台劇の映画化。
大阪ステーションシティシネマ他全国公開中
配給:ソニー・ピクチャーズ

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プロフィール

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武部好伸(タケベ・ヨシノブ)
1954年、大阪生まれ。大阪大学文学部美学科卒。元読売新聞大阪本社記者。映画、ケルト文化、洋酒をテーマに執筆活動に励む。日本ペンクラブ会員。