武部好伸公式Blog/酒と映画と旅の日々

ケルト文化に魅せられ、世界中を旅するエッセイスト・作家、武部好伸。映画と音楽をこよなく愛する“酒好き”男の日記。

バルト3国レポート(2009年夏)

バルト3国レポート(13)~

投稿日:2010年2月1日 更新日:

2月になりました。1年の12分の1が過ぎ去ったということ~です。
「ケルト」紀行の写真集(ヴィジュアル版)=上下巻=を春に出すことになり、その作業にずっと没頭しておりまして……。
元日返上で仕事をしていたのも、そのためです。ほんまに情けなかったです……。
気がつけば、バルト3国リポートが昨年の12月22日以降、ストップ状態になったまま。これから気が向けば、時間的にゆとりがあれば、ぼちぼち書き綴っていきます。
   *     *     *     *     *     *
今日はラトヴィアの首都リガの考古学博物館で見た展示の数々を~。
リガ展示(1)
リガ展示「1」
バルト3国はケルトと結びつきはないはずなのですが、古代ケルト人が身につけていたようなネックレスがあったり、ケルト十字架(円環を組み合わせた十字架)とそっくりな十字架があったり。
ネックレスは、オーストリアで見た高貴なケルト人女性の埋葬品とそっくりでした。
古代、ケルト揺籃の地、中央ヨーロッパとバルト地域には何らかのつながりがあったのでしょうか。あるいは、どこにでもある装飾品だったのでしょうか。
こんなことを考えると、楽しくて楽しくてしかたがありません。
ケルト十字架は、次に訪れるエストニアで驚くべき光景を眼にしました。
すごい数なんです。アイルランドでも見たことのない十字架群でした。お楽しみに~♪
リガ展示(3)
バグパイプは、ヨーロッパ各地で見ています。何もスコットランドだけのものではないです。「ケルト」の楽器というイメージが強いですが。
スペインのガリシア(ガイタ)、フランスのブルターニュ(ビニュー)、ブルガリア(ガイジィ)……。
名前と形状はいくぶん異なりますが、みな羊の皮を使ったバグパイプです。
ラトヴィアのそれは、かなり古いものでした。昨今はあまりバグパイプを演奏する人がいないらしいですが。
ヨーロッパに旅に出向くと、ぼくは必ず考古学博物館に立ち寄ります。その国の赤ん坊のころを知りたいと思うからです。

-バルト3国レポート(2009年夏)

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プロフィール

プロフィール
武部好伸(タケベ・ヨシノブ)
1954年、大阪生まれ。大阪大学文学部美学科卒。元読売新聞大阪本社記者。映画、ケルト文化、洋酒をテーマに執筆活動に励む。日本ペンクラブ会員。関西大学非常勤講師。