武部好伸公式Blog/酒と映画と旅の日々

ケルト文化に魅せられ、世界中を旅するエッセイスト・作家、武部好伸。映画と音楽をこよなく愛する“酒好き”男の日記。

日記

ちょっと感動しました、熱海城を訪れて~『キングコンゴ対ゴジラ』

投稿日:2010年1月19日 更新日:

日本が生んだ世界の怪獣王ゴジラは、ぼくとおなじ年(1954年)に生まれました。
そんな縁があって、ゴジラはひじょうに気になる存在で、早く次回作が封切られないかな~とずっと願っています。
images
そのゴジラ・シリーズの第3弾『キングコング対ゴジラ』(62年)をご覧になりましたか。観た人は懐かしいと思われているでしょうね。
なにしろぼくが小学校2年のときに公開された作品なんですから。
怪獣と怪獣が初めてガチンコで決闘した記念すべき映画なので、シリーズのなかで一番、興奮して観たのを覚えています。
ラストは、ゴリラを何十倍も大きくしたキングコングとゴジラが富士山ろくで激突。
そのまま2頭は温泉街の熱海にまでもつれ合い、岬の先端に建つ熱海城に倒れ込んで一緒に海に落下するんです。
忘れようにも忘れられない、そんな鮮烈なシーンでした。今でもバッチリ記憶に残っています。
その熱海城に、きのう18日、初めて訪れました。
熱海城(2)
東京出張の帰りに、何気なく熱海に立ち寄り、湾曲するビーチの向こうに天守閣を視界にとらえた瞬間、ビクッと身体が震えました。
『キングコング対ゴジラ』のシーンがドカーンとまぶたの裏に浮かんできたんです。
まるで磁石に引き寄せられたかのように、ビーチを城の方に歩を進め、ロープウェイで岬のうえに登りました。
熱海城(1)
熱海城は、映画の3年前(59年)に建てられた鉄筋コンクリート製の「現代の城」です。
説明版によると、桃山時代初期の様式で、大阪城、名古屋城をはるかにしのぐ、日本一の天守閣と記されていました。
そんなアホな~と思ったけれど、城を仰ぎ見ると、なんだか無性に感動してしまって……。
熱海ビール
ちょっぴり満足感に浸りながら、天守閣近くのカフェで伊豆の地ビール(ブラウン・エール)を味わい、眼下の錦ケ浦をぼんやり眺めていると、ふたたび『キングコング対ゴジラ』のあの場面が~。
少年時代に戻れた、楽しい1日でした~♪

-日記

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

わずかばかりの義援金

わずかばかりの義援金

先日、刊行された『スペインのガリシアを知るための50章』の印税を、発行元・明石書店の計らいで東日本大震災復興のための義援金に回すことになりました。 本書の中で、ぼくは「ケルト」の1章を書きました。 わ …

昨日、誕生日でした~(^_-)-☆

昨日、誕生日でした~(^_-)-☆

1日遅れになりましたが、昨日、69歳になってしまいました~😅(笑) 数え年なら、古希です~‼️ わぁ、アンビリーバブル~😆 まさか、こんな年 …

欧州から帰ってきたら、うれしい届け物が~!!

欧州から帰ってきたら、うれしい届け物が~!!

本日の朝、オランダのスキポール空港から無事、関西国際空港に着きました。   ルクセンブルク、ベルギー、オランダ。   いわゆるベネルクス3国を「ケルト」に狙いを定めて巡ってきました …

けったいですね……( ;∀;)

けったいですね……( ;∀;)

風邪を引いたり、病気になったりした人に対して、「お大事に」、「お大事になさってください」というのが人間として当たり前ですよね。 ところが新型コロナの場合、感染するや、白い目で見られがちで、「お大事に」 …

今日、誕生日を迎えました~(^_-)-☆

今日、誕生日を迎えました~(^_-)-☆

怪獣の王、ゴジラと同い年です。 今日、誕生日を迎え、ますますパワフルになってきたゴジラに少しでも追いつきたい~と思いました~ (笑) この1年はコロナ禍の影響を受け、思うように成果が上がりませんでした …

プロフィール

プロフィール
武部好伸(タケベ・ヨシノブ)
1954年、大阪生まれ。大阪大学文学部美学科卒。元読売新聞大阪本社記者。映画、ケルト文化、洋酒をテーマに執筆活動に励む。日本ペンクラブ会員。関西大学非常勤講師。