ぼくの初小説『フェイドアウト 日本に映画を持ち込んだ男、荒木和一』(幻戯書房)を舞台化した『フェイドアウト』の東京公演が16日~18日、中野区の「studio arty 中野」で行われ、無事、成功裏に終わりました。

会場の赤い扉

東京公演用のパンフレット

会場前のステージ
初日は正午からゲネプロ。
橋口俊宏さん、西野内仁志さん、古川智さん、そして原田智子さんの代役の福田恵さん……、4人の俳優の息がピッタリ合っており、実にええ塩梅に仕上がっていました。
東京公演では、狂言回し役の活動弁士の祖、古川さん扮する上田布袋軒にもスポットを当て、活弁の世界が深掘りされています。
拙著の販売は、幻戯書房の田尻社長が担当することになっていましたが、15時半の回は都合悪くなり、『大阪「映画」事始め』の彩流社の河野社長がピンチヒッターで引き受けてくれはりました。

彩流社の河野社長と

6上演のうち、5上演の販売を担当してくれた田尻社長
大阪風味のコミカルな芝居が、果たして東京で受けるのか――。
正直、ちょっと心配していたんですが、ふたを開けると、それが杞憂に終わり、観客の皆さんの心をガッツリつかんでいました。
ぼく(原作者)のアフタートーク(解説)も絶好調でした(笑)
持ち時間の30分をオーバーし、注意されましたが……。
主人公・荒木和一の親族をはじめ、稲畑産業の関係者、活動弁士界の重鎮(澤登翠さん)、映画監督、映画史研究家、演劇評論家、テレビプロデューサー、アナウンサー……といろんな方々がお見えになられ、さすが東京やな〜と実感。
さらに友人、知人、そして東京在住の大学の元教え子たちも来てくれ、何だか素敵な再会の場になりました。

菅原監督+橋口さんと

ウイスキー同志の細井さんと
なかええみ-1024x768.jpg)
女優、歌手など多彩な、なかええみさんと

大勢で記念撮影

飲み同志の吉本さんと

演出家の増田さん、菅原監督、久保田さん、里さんと

関大JP7期生の生田君と

関大5期生の斎藤さんと

関大JP14期生の河口さんと

ゼミ2期生の松本さんと
2日目(17日)は、なぜか関東圏在住の関大の元教え子たちが多く観に来てくれ、上演後、29歳〜42歳と年代を越えての「同窓会」になりました。
久しぶりに大学の飲み会っぽい世界へタイムスリップでき、えらい若返れましたわ(笑)
とりわけ、20年ぶりにゼミ2期生の金山君と再会できたのがうれしかった。

ゼミ2期生の金山君と
その意味でも、舞台『フェイドアウト』東京公演はホンマに意味がありました。
最終日(18日)の千秋楽も同じようなノリで会場が沸騰していました。
予期せぬキャンセルが出たりしましたが、東京の観客に大受けし、大成功でした!
上演後、感想を訊くと、皆さん、300%の満足度を抱いてはりました。
よかった、よかった!
熱量感あふれる4人の役者さんの演技、変化球をまぶしたしなやかな演出、絶妙なる臨場感を醸し出した映像+照明+音響スタッフの職人技、ステージに同化してくださった観客の皆さんの温かい眼差し⋯⋯。
そして時間オーバーばかりしたぼくのアフタートーク(解説)。
すべてが融合した、何とも素晴らしき時間を過ごせました。
70歳にしてかくも刺激的な体験ができ、ぼくは幸せ者ですわ。
土佐料理店での打ち上げのビール、最高でした!
来場された方々、スタッフ+キャストの皆さん、拙著の販売をしてくれた出版社の社長さん、ホンマにホンマにありがとうございました!
最後にこの芝居をさらに進化させていきたい!
心底、そう思いました。