ぼくの初小説『フェイドアウト 日本に映画を持ち込んだ男、荒木和一』(幻戯書房)を舞台化した『フェイドアウト』の東京公演が、5月16日~18日、中野の「studio arty 中野」で行われますが、19日と20日、演出家の増田雄さんと一緒に都内で〈営業〉してきました。
具体的にはミニシアターと小劇場を回り、チラシを置いてもらうことです。
19日は朝一番の新幹線で東京入り。
まずは京橋の国立映画アーカイブで増田さんと落ち合いました。
そこの学芸課長、入江良郎さんとは懇意にさせていただいており、チラシの推薦文も書いてもらいました。
館内にポスターを掲示してくださるそうで、うれしかったです。
事前にチラシとポスターを入江さんの元に送っていたので、そこで必要分をピックアップし、いざ営業開始!
ところが外に出ると、あろうことか雪とみぞれが降り始め、気温も真冬並みに下がってきて、2人して震えまくっていました。
チラシが意外と重くて、難儀しました。
何とか銀座へ向かい、ミニシアターのシネスイッチ銀座へ。
今回の営業はアポなしで、すべて飛び込みです。
ちょっとドキドキしたけれど、受付のスタッフが置きチラシを快諾してくれ、安堵しました。
「大阪から原作者と演出家自ら営業しに来てますねん」
この言葉が殺し文句になりました(笑)
意外と楽チンです。
しかしポスター掲示はダメでした。
結局、このあとのミニシアターではポスターは全滅……。
次のヒューマントラストシネマ有楽町は、系列系の映画作品のチラシ以外は置けないとのことで、ガックリ。
まぁ、しゃあないですね。
とにかく体が冷えてきて、さぶい、さぶい。
地下鉄を使って神保町にある原作本の出版社「幻戯書房」に立ち寄り、体を温めました。
ホンマに助かりました。
田尻勉社長と編集マンの田口博さんに歓待され、ポスターを3枚渡しました。
得意先の書店に掲示してもらうそうです。
ありがたい!
そのあと近くの神保町シアターを訪れてから、ランチタイム。
午後からはウソみたいに天気が回復し、ウキウキしてきました〜
西方のミニシアターと小劇場を次々に回りました。
アップリング吉祥寺⇒吉祥寺シアター⇒ラピュタ阿佐ヶ谷⇒ポレポレ中野⇒ザ・ポケット。
こんな感じです。

ポレポレ中野
そして会場となるstudio arty中野へ。
赤い扉が印象的な地階にあるスタジオです。
ダンスをがメインみたいですね。
どこかのダンスチームが本番前の仕込みをしてはりました。
独特なスペースで、舞台『フェイドアウト』にはうってつけです。
このあと江東区亀戸のカメリアホールで開催される『百花繚乱 大活動写真大会』を観に行きました。
全国の活動弁士と楽士が一堂に結集するビッグイベントです。
主催は無声映画専門のマツダ映画社。
松戸誠社長のご好意で、チラシを挟み込んでもらえ、感謝感激でした
懇意にしている活動弁士の大森くみこさんとも再会でき、うれしかった。
終了後、亀戸の居酒屋で増田さんと慰労会。
心地よい疲労感に酔いしれましたが、ホテルへの帰りのJR総武快速線で事故があり、電車が運休したので、あわてて地下鉄に乗り換え、ホテルに着いたのがチェックインギリギリの12時前でした。
焦った~(;^_^A
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
2日目の20日は朝から快晴でした。
国立映画アーカイブでチラシを受け取り、順調にミニシアターと小劇場を回りました。
すっかり営業に慣れ、ゆとりが出てた感じです(笑)
営業ルートは以下の通り。
目黒シネマ⇒ユーロスペース渋谷⇒シネマヴィラ(渋谷)⇒渋谷プレジャーシアター⇒K’s シネマ(新宿)⇒テアトル・モリエール(新宿)⇒新宿シアター・トップス⇒新宿武蔵野館⇒早稲田松竹(高田馬場)⇒新文芸坐(池袋)⇒グリーン・シアター(池袋)

K’sシネマ

テアトル・モリエール

新宿シアター・トップス

新宿武蔵野館

早稲田松竹

池袋の新文芸坐

池袋のグリーン・シアターでゴールイン!
結局、2日間でミニシアター12か所、小劇場6か所、トータルで18か所を営業したことになります。
よぉ、歩いて頑張りました!
短期間に地下鉄とJRを使ってこんなに都内を駆け回ったのは初めて
各劇場の支配人とスタッフの皆さん、ホンマにありがとうございました
とりわけ早稲田松竹では受付の女性スタッフが「大阪からですか。それは、それはご苦労さまです」と即、一番目立つところにチラシを置いてくれ、感謝感激でした。

一番目立つところに置かれたチラシ(早稲田松竹)
お陰様で何とも得難い体験ができ、素晴らしい2日間になりました。
いや〜っ、楽しかった
この努力が東京公演の成功につながりますように!!