武部好伸公式Blog/酒と映画と旅の日々

ケルト文化に魅せられ、世界中を旅するエッセイスト・作家、武部好伸。映画と音楽をこよなく愛する“酒好き”男の日記。

日記

国力ってなに~?

投稿日:2009年9月18日 更新日:

一面
これ、アメリカの新聞です。1941年12月8日付けのシンシナティ・タイムズスターという地方紙。
日本軍によるハワイ・真珠湾攻撃を受け、アメリカの議会がただちに日本に対して宣戦布告を決めたことを報じた記事です。
大国アメリカの第二次世界大戦への参加決定~。もちろん一面のトップニュースです~!
ぼくの知人に昔の新聞を収集している人がおられまして、その一部をコピーしてわけてもらったんです。
記事を読むと、アメリカ人の怒りと復讐心が燃えたぎっていることがわかります。
「やられたら、すぐにやり返せ~!」。「9.11」の同時多発テロのときもそうでしたが、この国の政策というか、国民気質ですね。
じつは中のページを見て、びっくしたんです。電気冷蔵庫、食器洗い機、ガスレンジなどの広告が載っていたからです。
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これが68年前のもの~!?
今からすれば旧式にはちがいありませんが、現代でも通用するものばかり。当時、日本にはこんな文明の利器があろうはずがありません。
電気冷蔵庫なんて、ぼくが小学校2年(昭和37年=1962年)のとき、父親が無理して買ったのを覚えています。それまで氷を使った“原始的”な冷蔵庫でした。
戦争の前、シンガポールで不朽の名作『風とともに去りぬ』(1939年)を観た日本の軍関係者が「こんなすごい映画を撮る国と戦ったら負ける」と言っていたのが納得できます。
庶民の暮らしや文化がどれだけ熟成しているか、そこに真の意味での国力がある。家電製品のイラスト広告を眺めながら、ふとそう思いました。

-日記

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プロフィール

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武部好伸(タケベ・ヨシノブ)
1954年、大阪生まれ。大阪大学文学部美学科卒。元読売新聞大阪本社記者。映画、ケルト文化、洋酒をテーマに執筆活動に励む。日本ペンクラブ会員。