武部好伸公式Blog/酒と映画と旅の日々

ケルト文化に魅せられ、世界中を旅するエッセイスト・作家、武部好伸。映画と音楽をこよなく愛する“酒好き”男の日記。

映画

極私的映画ベストテン2008(邦画編)

投稿日:2009年1月5日 更新日:

あっと言う間に1月も5日になりました。
なんで今ごろ言う(書く)ねんとお叱りの声を受けるかもしれませんが、それを承知で、ぼくが選んだ昨年(2008年)の映画ベストテンを発表します。非常に極私的な評価です。今日は日本映画編。
ちなみに、昨年1年間に観た映画の本数は日本映画が75本、外国映画が125本のジャスト200本でした!
1位:『しあわせのかおり』(中谷美紀、藤竜也、監督:三原光尋)
ひたむきに生きるって、やっぱりカッコいい! 観終わってから中華料理店に駆け込みました。
2位:『山桜』(田中麗奈、東山紀之、監督:篠原哲雄)
藤沢周平さんの原作を見事に映画化していました。時代劇初出演の田中麗奈ちゃんが存外によかったです。四季折々の映像がことさら美しい。
3位:『ガチ☆ボーイ』(佐藤隆太、サエコ、監督:小泉徳宏)
学生プロレスを舞台に、ガチンコでしか生きられない青年の姿を熱くあぶり出していたと思います。元気をもらいました。超拾いモノ!
4位:『実録・連合赤軍~あさま山荘への道程』(坂井真紀、伴杏里、監督:若松孝二)
1972年のあのおぞましい事件を徹底検証した若松監督の心意気に敬意を表します。時代を描くってこういうことなんだ。
5位:『ぐるりのこと。』(木村多江、リリー・フランキー、監督:橋口亮輔)
夫婦のあり方を淡々と、それでいて深く描いていました。法廷画家の夫はリリー・フランキー以外に考えられません。
6位:『トウキョウ・ソナタ』(香川照之、小泉今日子、監督:黒沢清)
リストラ、格差社会、家族崩壊……。日本の現状を嫌というほど見せつけられました。黒沢監督がこんなファミリー・ドラマを撮るとは驚きです。
7位:『おくりびと』(本木雅弘、山崎努、監督:滝田洋二郎)
納棺師という全く知らない世界……。人間の死って、生きてきた証しなんだと改めて実感しました。モックンの折り目正しい佇まいが理屈抜きにいい!
8位:『闇の子供たち』(江口洋介、宮?あおい、監督:阪本順治)
児童買売春の実態に阪本監督が鋭くメスを入れた重い社会派映画。リアルな描写に眼を背けてはいけないと自分に言い聞かせ、観ていました。
9位:『アフター・スクール』(大泉洋、佐々木蔵之介、監督:内田けんじ)
練りに練られた脚本にうならされました。『スティング』といい、人を騙す映画はおもしろいなぁ~。
10位:『秋深き』(八嶋智人、佐藤江梨子、監督:池田敏春)
織田作之介の原作を現代風にアレンジした文芸映画。大阪モノです。アカンタレな男に扮した八嶋智人の軽妙な演技に乾杯~♪ ええ感じの関西弁でした。

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プロフィール

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武部好伸(タケベ・ヨシノブ)
1954年、大阪生まれ。大阪大学文学部美学科卒。元読売新聞大阪本社記者。映画、ケルト文化、洋酒をテーマに執筆活動に励む。日本ペンクラブ会員。関西大学非常勤講師。