武部好伸公式Blog/酒と映画と旅の日々

ケルト文化に魅せられ、世界中を旅するエッセイスト・作家、武部好伸。映画と音楽をこよなく愛する“酒好き”男の日記。

日記

2009年の2日目です。

投稿日:2009年1月2日 更新日:

2009年の2日目です。
今朝、初歩きをしました。昨年の5月ごろから始めましたが、7か月過ぎた今でも続いているということは、ウォーキングが性に合っている証しかもしれませんね。ヨーロッパへ取材旅行に出向いても、歩いてばかりですしね。意外と健康的な生活をしているんや! 前夜に深酒しても、歩いているうちに自然とアルコールが抜けますよ。
だいたい1日おきに朝、目覚めてすぐに歩いています。自宅からうつぼ公園(大阪市西区)へ向かい、公園のなかを適当にぐるぐる歩きまわって、再び自宅に戻ってくるコース。距離は3~4キロ。そして自宅前の公園で柔軟体操やらモモあげ、腕フリなどをして終了。ほんま、ええ汗をかきます。
中学、高校時代は陸上競技部だったので、なんだか青春時代を思い出したりして。「それならジョギングせぇや」と突っ込まれそうですが、腰と足首が痛くなりそうなので、あえて歩いているわけです。
大阪の都心にあるうつぼ公園は穴場的な存在ですよ。きれいに整備されたバラ園(春と秋が見ごろです)、けやきの並木道、彫刻の数々……。ニューヨークのセントラル・パークとまではいかないまでも、公園の両側にそびえるマンションやビルがいかにも都会然とした雰囲気をかもし出しており、大阪で生まれ育ったぼくには非常に居心地良く感じられます。
とりわけ朝の表情がいいです。澄み切った空気のなかで、ジョッギングやウォーキングに励む人たち、散歩しているお年寄りの姿を眼にすると、「今日一日の始まりや」と自覚させられます。顔なじみになった人と眼と眼が合えば、会釈をしたり、「おはようさん」とあいさつしたり。
今日は70過ぎのおじいさんから声をかけられました。
「ぼちぼちやりなはれや~!」
締め切りが近づいている原稿のことを考えながら歩いていたぼくは、ハッとさせられました。そや、ぼちぼちやればええねん。温かい大阪弁が耳から離れず、新年早々、心がまったりとしました。

-日記

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プロフィール

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武部好伸(タケベ・ヨシノブ)
1954年、大阪生まれ。大阪大学文学部美学科卒。元読売新聞大阪本社記者。映画、ケルト文化、洋酒をテーマに執筆活動に励む。日本ペンクラブ会員。関西大学非常勤講師。