東日本大震災から11年目を迎えました。
昨年も同じ投稿をしたかもしれませんが……。
津波で宮城県気仙沼に打ち上げられた大型漁船「第18共徳丸」を覚えてはりますか?
2011年の暮れ、ぼくは「ちょかBand」第1回ビッグライブの収益金を寄付するため気仙沼へ向かい、荒れ地に悄然と佇むその船を目の当たりにし、呆然となりました。
そのときに抱いた気持ちを表したのが『陸(おか)の船』という曲です。
船自体は2013年に解体されたけれど、ぼくにとってあの震災のシンボルになっています。
現地で、「頑張れ、頑張れ!」という全国からの励ましのエールはありがたいと思いつつ、変にプレッシャーを感じて押しつぶされそうになっている、という現地の人の声を聞きました。
確かにそうですね。
ぼくが「大阪では、こういう時こそ、『ぼちぼちいきまひょ』という言葉が生きてくるんです」と言うと、皆さん、大いに納得してはりました。
本当は、10年目に当たる昨年のビッグライブで歌いたかった!
でも、コロナ禍で順延を繰り返し、やっとこさ開催する27日に心を込めて歌います。
こんな詩です(1番だけ)。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「陸(おか)の船」
陸でもがく船たちの うめき声が胸を突く
人気のない荒れ地には 言葉を失った
なにができるんやろ
I don’t know what to do.
ただひとつ、思ったこと
それは 決して忘れまいと この土の匂いを
ひたむきに生きる人たち 元の街に戻そうと
未来を信じて ぼちぼちと そう、ぼちぼちと