武部好伸公式Blog/酒と映画と旅の日々

ケルト文化に魅せられ、世界中を旅するエッセイスト・作家、武部好伸。映画と音楽をこよなく愛する“酒好き”男の日記。

ポルトガル紀行(2013年夏)

ポルトガル紀行(7)

投稿日:2013年8月15日 更新日:

28日は珍しく曇り空。

夜中に小雨が降ったらしい。

どことなく湿気が感じられます。

ポルトガルに来て、初めて鉄道を使いました。

ファーロから西方のラーゴス行きの普通列車。

いかにもローカル線丸出しのディーゼル車でした。

リゾート地が点在する大西洋岸を走るので、乗客のほとんどが外国人観光客。

英語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、ポルトガル語……といろんな言葉が飛び交っています。

国際色が豊かですねぇ。

1時間15分でラーゴスに到着。

17年前に来た時に比べ、驚くほどあか抜けしていました。

レトロな駅舎が廃墟と化し、モダンな建物に生まれ変わっていました。

それに、数え切れないほどのヨットが停泊するマリーナ、それに付随する高級ホテルができており、完全にリゾート地といった感じ。

以前からある旧市街周辺の街並みもきれいになっていました。

城壁の門も健在。

かつての奴隷市場の建物も懐かしい。

いつの間にか青空が広がっており、眼前には紺碧の大西洋~!!

ちょっと感動しました(^o^)v

17年前はそのビーチで泳ぎましたが、今回は水着を持ってきていないので、パス。

それに大西洋の水は存外に冷たいのです。

前回、海に飛び込むや、あまりの冷たさにすぐ浜辺に上がったのを覚えています。

旧市街にある博物館で、「タルテシアンの石碑」を目にすることができたのですが、あいにく撮影禁止。

この日はこれで取材を止め、夕方から街を散策するだけにしました。

午後8時ごろに日が傾くと、得もいわれぬ涼風が身体を突き抜けます。

夏のポルトガルは最高!

ほんまにそれを実感できます。

夕食は、安ホテルのベランダでスーパーで買ってきた物をいただきました。

もちろんワイン付きで。

毎晩、必ず1本空けています。

とくにお気に入りが、アレンテージョ地方のMonte Velho

ワインなくしてポルトガルの夜は更けません~(^_-)-☆

-ポルトガル紀行(2013年夏)

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プロフィール

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武部好伸(タケベ・ヨシノブ)
1954年、大阪生まれ。大阪大学文学部美学科卒。元読売新聞大阪本社記者。映画、ケルト文化、洋酒をテーマに執筆活動に励む。日本ペンクラブ会員。関西大学非常勤講師。