武部好伸公式Blog/酒と映画と旅の日々

ケルト文化に魅せられ、世界中を旅するエッセイスト・作家、武部好伸。映画と音楽をこよなく愛する“酒好き”男の日記。

南インド・タミルナードゥ州紀行(2018年5月)

(6)南インド・タミルナードゥ州への旅~6日目(5月24日)

投稿日:2018年6月1日 更新日:

最悪のプドゥチェリーのホテル。

朝、目覚めても、怒りが収まりませんでした。

まずは街中でチャイと朝食を取り、部屋へ戻って、即、リュックを背負ってフロントへ。

そこで白人青年がオーナーらしき男性に英語で怒鳴り散らしていました。

あとで分かりましたが、ドイツ人でした。

彼はぼくと同じ目に遭ったようです。

ぼくも事情を説明すると、オーナーは恐縮しまくり。

最後にドイツ人青年は理路整然と言い放ちました。

だいたいこんな内容でした。

「ホテルなのにフロントのスタッフがいない。水が出ないなんてあり得ない。お金を払っている宿泊客に多大な不便をかけた」

その上で、「何とか寝ることができたので、全額返金とは言わないが、3分の2を返してほしい」。

納得~❗

ぼくの胸の内をすべて言うてくれはりました。

あまりの語気の強さに気圧され、オーナーは承諾。

そして2人して返金と相成りました。

ぼくは便乗組ですが~😅

こういう場合、西洋人はきちんと自己主張しますな~。

見習わなアカンと自戒しました。

そのドイツ人青年はぼくと握手し、さっそうとホテルを去っていきました。

カッコええ~🎵🎵

彼の写真を撮りたかったな~😓

ホテルを出てから、酒屋で国産ウイスキーを購入しました。

『IMPERIAL BLUE』というグレーン・ウイスキーです。

そしてリキシャでバスターミナルへ向かい、バスに3時間揺られて、内陸部のティルヴァンナマライという町に来ました。

何で来たのかは明日、報告します~😁

昨日はとんだホテルに泊まったので、今日こそは少々、贅沢してエアコン付の快適なホテルにと思ったのですが、町で一番の高級(?)ホテルは予約でいっぱいでした~😓

この手のホテルは一軒しかないんです。

何せど田舎ですから~😅

仕方なく、バスターミナル近くの中流ホテルにチェックイン(日本円で一泊1100円)。

エアコンなしでもなかなか快適~🎵🎵

中流ホテルはインド人の観光客向けです。

で、そのバスルームはこんな感じ。

シャワーの下のバケツと水差し(?)は現地人向けです。

それに水を入れて頭や体にぶっかけるんです。

シャワーよりこちらの方が3手っ取り早いかな(笑)

当然ながら、シャワーを使うとバスルーム全体がびしょびしょになります~😓

でも、ノープロブレム。

どういう訳か、すぐに乾きます~✌

ご覧の通り、トイレットペーパーはついていません~(笑)

ホテルの周りには超庶民的な世界が広がってます。

子供たちがすぐ寄ってきます。

タミル・ナードゥ州最大のアルナーチャレーシュワラ寺院の付近はごった返しています。

こんなん大好きです~💕

町を散策してからホテルに戻ると、フロントマンが「あなたはラッキーマンです❗」と。

何のこっちゃ?

「エアコン付きの部屋がキャンセルになったので、部屋を移ってください。追加料金は要りません」

えっ~❗❗

その部屋は極楽に見えました。

ありがたい~😁

夕食はホテルの下にある大衆食堂で超辛のヴェジタブル・カレーを美味しくいただきました。

夕食後、寺院を参拝しました。

昼間は短パンで出かけ、入場を断られたので、ちゃんとズボン履き替えて(笑)

インド各地から巡礼者が訪れていました。

ヒンドゥー寺院は何度、行っても飽きません。

というわけで、今日はのんびりしていました。

-南インド・タミルナードゥ州紀行(2018年5月),

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

ケルトならぬバルトの国々へ~

ケルトならぬバルトの国々へ~

早いものでもう水無月、6月です。梅雨の季節が近づいてきました。あっと言う間に夏に突入しますよ。 夏と言えば、ぼくは毎年、ヨーロッパを旅しています。1998年~2007年の10年間は、「ケルト」を求めて …

4日~14日、デンマーク&北ドイツを巡ってきます~(^_-)-☆

4日~14日、デンマーク&北ドイツを巡ってきます~(^_-)-☆

世界で一番幸せな国。 国連の世界幸福度リポートで1位をキープしている国がデンマークです。 指標は以下の6つ。 ① 1人当たりのGDP(国内総生産) ② 社会的支援 ③ 健康寿命 ④ 人生の選択と自由度 …

マイナス・イオンを発散する葛城山のススキ~♪

マイナス・イオンを発散する葛城山のススキ~♪

さやさやと冷気をはらんだ風がそよぎ、斜面に生い茂るススキがしなやかに揺れ動く。まるで柔らかな絨毯のよう~。 大阪と奈良の境にそびえる葛城山(標高959.2メートル)の山頂は一面、ススキの世界でした。き …

9月初旬、スペイン・アンダルシアへ~(^.^)/~~~

9月初旬、スペイン・アンダルシアへ~(^.^)/~~~

イベリア半島南部、イギリスの直轄植民地ジブラルタルの岩山(ターリクの山)へ登り、アフリカに向かって、「イェーツ!」と叫んできます~(^O^)/ 1996年に撮影したジブラルタル 3か月先ですが、9月上 …

バルト3国レポート(6)~

バルト3国レポート(6)~

杉原千畝――。「日本のシンドラー」と呼ばれている人です。知っておられる人も多いでしょう。 第2次大戦中、ナチス・ドイツの迫害からリトアニアに逃れてきたポーランドのユダヤ人に対して、本国の指示に背き、日 …

プロフィール

プロフィール
武部好伸(タケベ・ヨシノブ)
1954年、大阪生まれ。大阪大学文学部美学科卒。元読売新聞大阪本社記者。映画、ケルト文化、洋酒をテーマに執筆活動に励む。日本ペンクラブ会員。関西大学非常勤講師。