武部好伸公式Blog/酒と映画と旅の日々

ケルト文化に魅せられ、世界中を旅するエッセイスト・作家、武部好伸。映画と音楽をこよなく愛する“酒好き”男の日記。

映画

鈴木京香&長谷川博己~映画版『セカンドバージン』の記者会見

投稿日:2011年9月8日 更新日:

京香(6)
鈴木京香さんが姿を現した瞬間、ぱぁ~っと華やいだ空気が会場にひろがりました。
わぁ~~。
あかん、あかん、思わず声が出てしまった。
スキャンダラスな内容で話題になったNHK総合のドラマ『セカンドバージン』の映画版が今月23日から封切られます。
そのキャンペーンで、京香さん(すんません、なれなれしくこう書かせてもらいます)、共演の長谷川博己さん、そして黒崎博監督(左端)が来阪し、某ホテルで記者会見が行われました。
京香(12)
ぼくは末席を汚させてもらい、ひたすら京香さんを見つめていました。
べつに熱烈なファンではないんですが、一瞬にして、凛とした美しさの虜になったといいましょうか……(汗)
この人、確かに何か持ってはります。
京香(1)
出版界の女性敏腕専務、45歳の中村るい(京香さん)と17歳年下の青年実業家、鈴木行(長谷川さん)との深い愛を綴ったドラマ(10話)のその後を、マレーシアを舞台にして描いています。
主要キャストはドラマと同じ、監督も変わりません。
京香(3)
まずは京香さんの発言をダイジェストで。
テレビ・ドラマと映画との違いは?
「映画では、心の動きをじっくり撮りたいという黒崎監督の要望にお応えし、強い気持ちで相手と向き合う姿を演じました」
「ドラマが終わったとき、17歳年下の恋人もありと思いましたよ(笑)。年齢だけでなく、境遇、考え方などが異なる中で、すべてを受け入れることの凄さ。相手に愛を求めるのではなく、受け入れる、それが(ホンモノの)愛の形ではないかな~」
「るいを演じて、彼女のことが好きになりました。私の年齢でその役にめぐり合えたことを感謝しています」
「演じているときの私は、私ではありません。私が演じたひとりの女性です。集中しています。家では自分に戻れるので、役柄を引きずることはありません」
濃厚なベッドシーンが多いですが……。
「いきなり映画では、演じるのが難しいですよね。でも、ドラマで長谷川さんと何度も相談し、信頼し、委ねられることができたので、スムーズに撮影できました。きれいなシーンだと思います」
どんな質問に対しても、彼女は動じることなく、おっとりと答えてはりました。
さすがベテラン女優です。
一方、長谷川さんはまだお若いので、質問によってはちょっと戸惑ってはりましたが、一生懸命、言葉を探している姿に好感が持てました。
京香(2)
重傷を負って病床にいるシーンが多かったことについて。
「そういう負荷、ハンデがある役柄の方が演じる上で深みが出るんです。五感が研ぎ澄まされるとでもいうんでしょうかね。とにかくカメラを信用して、演じていました。行の情熱を出したかった」
ラブシーンは?
「特に意識していません。本(台本)に書いてある通り、忠実に演じていっただけです」
黒崎監督の総括--。
「鈴木京香さんのまた違った美しさを見つけたいと思いました。ドラマでは東京やシンガポールなどの都会が舞台でしたが、映画ではマレーシアの田舎です。そのな中でひとりの女性の美しさを描きたかった」
「長谷川さんの役どころは非常に難しい。ケガをして体を動かせない分、内面を動かせてくれたと思います。彼の新たな一面を見ることができました」
ざっとこんな感じでした。
質疑応答のあとは、お決まりの写真撮影です。
激写しました。
京香(6)
何気に京香さんが背中をそらせた下の写真、気に入ってます。
彼女はスラリとしてはりました。
身長が166センチ、なるほど。
京香(7)
京香(8)
京香(9)
京香(10)
告白……、ぼく、このドラマ見ていなかったんです。
もちろん映画は先日、試写で見ましたが。
だから、比較ができず、質問もしませんでした。
だから、おとなしくしていました。
ともあれ、ちょっとミーハー的な気分になって、充実したひと時を過ごせました。
会見終了後、ホテルを出て、「やっぱりべっぴんさんやったな~」と顔をにやつかせて街中を歩いていると、ゼミ1期生の教え子(永久幹事のOさん、メッツ!!)と偶然、会ってしまい、あわてて表情を引き締め、「先生」に戻りました(笑)

-映画

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

新著『大阪「映画」事始め』の核心部分、日経新聞(全国版)に掲載されました~(^_-)-☆

新著『大阪「映画」事始め』の核心部分、日経新聞(全国版)に掲載されました~(^_-)-☆

映画発祥の地、大阪? こんな見出しの記事が今朝の日本経済新聞朝刊社会面(第二)に掲載されています。 新著『大阪「映画」事始め』(彩流社、6日店頭販売)のトピックス部分に焦点を絞った記事です。 全国掲載 …

ロッカー魂を燃やすアラフォーたち~『ウタヒメ 彼女たちのスモーク・オン・ザ・ウォーター』

ロッカー魂を燃やすアラフォーたち~『ウタヒメ 彼女たちのスモーク・オン・ザ・ウォーター』

音楽って、ええなぁ~。 そう思わされた映画です。 長い文章ですが、最後まで目を通していただけるとありがたいです。 それにしても、音楽絡みが多くなりました。 しゃーないですね、現在進行形で音楽の世界に浸 …

講演会『映画のはじまり、みな大阪』のお知らせです~(^_-)-☆

講演会『映画のはじまり、みな大阪』のお知らせです~(^_-)-☆

『映画のはじまり、みな大阪』 こんな演題で来年2月9日(土)午後2時~、大阪市立中央図書館で講演します。 映画上映、興行、活動弁士、大スター、映画本……。 みな大阪が発祥地で、大阪人が絡んでいます。 …

末期医療の実情に迫る~『終(つい)の信託』

末期医療の実情に迫る~『終(つい)の信託』

重いけれど、観させる。   そして考えさせられる。   こういう映画もたまには観る方がいいと思います。   今日から封切りです。        ☆     ☆  …

北アイルランド紛争を背景にしたスパイ・サスペンス~『シャドー・ダンサー』

北アイルランド紛争を背景にしたスパイ・サスペンス~『シャドー・ダンサー』

阪神が開幕戦に快勝し、気分がええです(^o^)v   今日はお花見日和。   春ですね~♪♪   今日から、ちょっと渋めの秀作『シャドー・ダンサー』が公開されます。 &n …

プロフィール

プロフィール
武部好伸(タケベ・ヨシノブ)
1954年、大阪生まれ。大阪大学文学部美学科卒。元読売新聞大阪本社記者。映画、ケルト文化、洋酒をテーマに執筆活動に励む。日本ペンクラブ会員。関西大学非常勤講師。