きょうは節分です。
関西(西日本)では、鰯を食べる習慣がありますが、この本に出てくる豪勢な料理を節分で味わえれば最高なんですがね。
【美味しい肴が食べたくなる本】
『バベットの晩餐会』 イサク・ディーネセン
*ちくま文庫 1992年
シェリーのアモンティリャードに海亀のスープ、ブリニのデミドフ風にシャンパンのブーヴ・クリコ(1860年産)。
19世紀、ノルウェーの小さな町に亡命してきたフランス人家政婦バベットが宝くじで
当てた1万フランをはたき、100歳を迎えた牧師のために真心こめて晩餐の料理を供する。
極上のフレンチ。
その描写に食欲をそそられない人はいないだろう。
寓話的な話だが、しっかり自分の世界を持っている人間の凄さをあぶり出している。
デンマークの女性作家の感性に脱帽。
死ぬまでに一度、この取り合わせを味わってみたいと思っているのだが……。
お酒を飲みながら読むのにオススメする本(9)
投稿日:2011年2月3日 更新日:
執筆者:admin