大相撲が揺れに揺れています。
これまで何度も八百長疑惑が浮上してきましたが、今回は現役力士が八百長に加担したことがわかり、もはや絶体絶命のピンチ。
ガチンコ勝負の面白さを味わってきただけに、期待を裏切られて、ぼく自身もかなりショックです。
精一杯頑張っている力士の無念さはいかばかりか……。
こんな嫌なことを吹き飛ばす本を紹介します。
【軽快、痛快、抱腹絶倒本】
『大阪弁おもしろ草子』 田辺聖子
*講談社現代新書 1985年
大阪弁を流暢に操る作家は数あれど、本当に巧いなぁと唸らされるのが田辺聖子。
そのお聖さんが、単に大阪弁の知識(ウンチク?)を披露しているだけではなく、ひとつひとつの言葉にまつわる自身のエピソードや体験談、さらに古典をも紐解き、ひろく大阪の文化と風俗を浮き彫りにしている。
決して高飛車に学術的に解説しておらず、終始、軽やかな筆致で書き綴っているのがまたよろしい。
とにかく笑わされる。
面白度は抜群。
焼酎のお湯割りを片手にというシチュエーションが合いそうな本で、大阪人に生まれてつくづくよかったと思わされた。
お酒を飲みながら読むのにオススメする本(10)
投稿日:2011年2月4日 更新日:
執筆者:admin