スコットランド最南端、マッカーズ半島にある海辺の集落アイル・オヴ・ウィッソーンから翌朝、内陸部のウィッソーン村にローカルバスで向かいました。
ウィッソーンは、聖ニニアンが5世紀にキリスト教(ケルト教会)を布教したときの拠点です。
村には修道院跡やこの聖人について展示・解説したビジターセンターがあり、そこのスタッフに教えてもらったのが聖ニニアンの洞窟です。
そこで聖人が修行していたというのです。
南へ約5キロの海辺にあります。
バスの便がないとのことで、タクシーを呼んでもらいました。
どうってことのない洞窟でしたが、中に入ると冷気が漂い、ただならぬ雰囲気……。
早々に立ち去り、ウィッソーンへ戻り、ローカルバスでマッカーズ半島の中心地ニュートン・スチュワートへ。
途中、ウイスキー蒸留所が見えました。
スコットランドで一番南に位置するブラッドノック蒸留所です。
ローランド産のシングルモルトを生産しています。
緑あふれる緩やかな渓谷。
素敵なロケーションです。
〈こんな所にあるのか……〉
思わぬ“発見”に何だか得した気分になりました。
バスから下車し、蒸留所を見学しようかなと思いましたが、気がつけばバスは蒸留所を通過していました!
ニュートン・スチュワートは典型的な田舎の町です。
でもスコットランドらしくありません。
北イングランドの風情です。
日本人が珍しいのか、町中を歩いていると、行き交う人たちの視線がとても気になりました。
町の北方に森林公園が広がっており、トレッキングの基点になっています。
ゴルフ場も点在しています。
日本ではどのガイドブックにも、ニュートン・スチュワートは載っていませんね。
町中を流れるクリー川でフライフィッシングをしている人を見かけました。
マスを釣っているんです。
川の中の釣り人は、スコットランドの原風景のひとつ。
自然の中に溶け込んでいるといった感じです。
その情景を眺めているだけで、心が和んできました。
スコットランド紀行(4)~ニュートン・スチュワートへ
投稿日:2010年9月21日 更新日:
執筆者:admin