関西大学で25年間、続けてきた講師生活最後の6年間は大教室での「マス・コミュニケーション特論A」でした。
ネット世代の受講生は既存メディアに対して不信感が強く、「マスゴミ」と思っている者も少なくなかったです。
ところが、ぼくの拙い取材体験の数々、ゲストで招いたフリーのジャーナリスト矢野宏さん(新聞「うずみ火」主宰)の活動を知り、さらに地道に取材している記者のドキュメンタリー映像を観ることによって、かなり意識が変わってきました。
答案用紙の余白に書いてもらった「講義の感想」をピックアップすると……。
「今まで知っていたマスコミの世界はほんの一部分。陰に埋もれている世界があるのがよくわかり、何でも一端だけを捉えて結論付けるのは良くないと思うようになりました」
「ネット情報だけに頼るのは止めます。いろんな情報を探ったうえで、自分で判断しようと思います」
「視野を広げ、寛容な精神を持つことが必要だと実感しました」
「『好きの力』を信じて、就活に臨みます!」
……などなどです。
熱弁を振るって、ホンマによかった!
余談ですが、男子学生の中には、「先生とバーで飲みたいです」とアドレスを添えている者も。
講義中、ちょくちょくウイスキーやバーの話をしていたからなぁ~(笑)