武部好伸公式Blog/酒と映画と旅の日々

ケルト文化に魅せられ、世界中を旅するエッセイスト・作家、武部好伸。映画と音楽をこよなく愛する“酒好き”男の日記。

その他 日記

嫁さんが緊急入院し、独り暮らしを続けています

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久しぶりのブログです。

実は、プライベートなことで予期せぬトラブルがあり、時間的にブログまで手が回りませんでした。

SNS(主にフェイスブック)は日記代わりに、ほぼ毎日アップしているのですが……(笑)。

忘れもしない6月2日、嫁さんの右下肢が突然、マヒして動かなくなったんです。

てっきり、32年前に施術した腰椎間板ヘルニアの手術後遺症が悪化したと思いました。

というのは、術後10年ほどして、両脚(特に右脚)に痺れが生じ始め、マヒはその延長にあるのだろうと判断したからです。

そう思って、症状を緩和してもらおうとペインクリニックを受診し、MRIで腰を調べてもらったら、ドクターが「うーん、これではマヒが起きるはずがありませんね」。

ならば、原因は??

「おそらくこちらかと」

そう言って、ドクターが頭を指差しはりました。

「えっ、脳ですか!?」

そして済生会中津病院の脳神経外科部長宛てに紹介状を書いてもらい、翌週の9日にタクシーで同病院へ向かいました。

このとき嫁さんは杖なしでは歩行困難で、病院に到着するや、車イスを利用。

その姿を目にし、無性に気の毒に思えましたわ。

すぐにMRIで頭部を検査すると、主治医(脳神経外科部長)は「やはり脳梗塞でしたね。もう少し患部がずれていたら、半身マヒになっていましたよ。ラッキーでした」。

運動中枢を司る血管の奥の方が詰まっているのが画像でよくわかりました。

患部はそれほど大きくなく、1センチほどでしょうか。

医学的には、「ラクノ梗塞」という診断でした。

「ラクノ」とは「小さなくぼみ」というラテン語とか。

まぁ、比較的軽度でよかった、よかった。

動脈硬化によるもので、高血圧ではないので、高齢(老化)と喫煙が原因みたい。

なにせヘビースモーカーですから。

これをもって、きっぱり禁煙宣言をしはりました!

「手術は必要ありません。血をサラサラにする薬を服用し、リハビリに励んでもらいます」

すぐに入院(緊急入院!)してほしいと言われましたが、心の準備ができていないとのことで、翌日に延ばしてもらいました。

で、翌日(10日)、いろいろ手続きをして脳神経外科病棟に入院しました。

  ☆   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆

その日から、ぼくの独り暮らしがスタート。

これまで家事のいっさいを嫁さんに任せていたので、掃除、洗濯、買い物、調理などをどうすればええのか心配していましたが……。

案ずるより産むがやすし。

何とかなりますね。

洗濯機は生まれて初めて操作したんですが、めちゃ簡単でした(笑)。

今では天気が良ければ、即、洗濯し、ベランダで干し物するように身体が自然と反応します。

えらいモンですわ。

とりわけスーパーでの買い物がオモロイ。

チラシを手にし、いかに安いモンを買うか。

主婦の気持ちがよくわかり、どんどん「おばちゃん化」しています。

外食が多くなるのではと思いきや、結構、自炊が多いですね。

自分の指を切ってしまうのではないかという恐怖心から、これまで包丁を握れなかったのに、別にどうってことないですね。

何でも切っちゃいます!

先日、ニンニクをふんだんに使った、100グラム98円の鶏肉(もも肉)のソテーが上出来で、タマネギ+人参をどっさり入れた玉子スープ、サニーレタスと人参のサラダを合わせ、赤ワインでいただくという素晴らしいディナーになりました。

ただ、性格から盛り付けが雑でしたが、まぁ、独りで食べるので、気にしてません。

嫁さんの入院を機に、ここまで独りでできるとは思いませんでした。

妻に感謝です。

同時に、妻の存在の大きさを改めて実感しています。

コロナで面会ができず、14時~16時に一階の受付で、荷物を手渡ししています。

ほとんど毎日、病院へ出向き、手紙を添えて必要なモンを託してもらっています。

でも、売店で「密会」できるという裏技もあり、まぁ、そこは適当に。

 ☆   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆

入院から13日目の23日(昨日)、初めて病棟へ行ける許可をもらえ、杖なしでよちよち歩いている嫁さんを見ました。

思いのほかリハビリが順調にいってるんやと大喜び。

その後、主治医から「来週にでも退院してもらい、あとは自宅近くの専門施設でリハビリを続けてください。薬はずっと服用するように」と説明を受けました。

実は2か月ほどの入院を覚悟していたんです。

それが3週間ほどで済み、驚きました!

朗報で、よかった、よかった!

退院後は、買い物、洗濯、料理などはかなりカバーするつもりです。

通院も付き添っていかねばなりませんね。

ともあれ、もう少しで独り暮らしが終了。

それまで、できるだけ自炊し、料理にチャレンジします!

以上、近況報告でした。

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プロフィール

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武部好伸(タケベ・ヨシノブ)
1954年、大阪生まれ。大阪大学文学部美学科卒。元読売新聞大阪本社記者。映画、ケルト文化、洋酒をテーマに執筆活動に励む。日本ペンクラブ会員。関西大学非常勤講師。