武部好伸公式Blog/酒と映画と旅の日々

ケルト文化に魅せられ、世界中を旅するエッセイスト・作家、武部好伸。映画と音楽をこよなく愛する“酒好き”男の日記。

バルト3国から帰ってきました~♪

投稿日:2009年8月3日 更新日:

ようやく近畿地方が梅雨明け。夏本番ですね。そして国民が注目している裁判員裁判がスタートしました。
 
そんな8月3日を、ぼくはいささか夏バテ状態で過ごしました。というのは、きのうバルト3国(+フィンランド)の旅を終え、無事に帰国したのですが、あまりの温度差に身体が順応できなくなったから。
向こうの最高気温は23度くらい、朝方には15度ほどまで下がり、しかも湿気がほとんど感じられません。ひじょうにさわやかでした。雨が振ると、肌寒いくらい。北ヨーロッパの夏はだいたいこんな感じです。
だから大阪と15度以上も温度差があり……。55歳の身にはかなりこたえる(笑)。少しずつ暑さと湿気に慣らしていきます。
バルト3国
リトアニア→ラトヴィア→エストニア→フィンランド(首都のヘルシンキだけですが)。これら未知の国々にはじめて足を踏み入れ、バスと列車を利用して南から北上をつづけた旅はいろいろ刺激があり、すごく充実したものでした。そのハイライトの数々を、たっぷり映像を添えてこれからブログで(不定期です)紹介していきたいと思っています。
  *     *     *     *     *     *
バルト3国と言えば、やっぱりバルト海。その海に面しているからそう名づけられていますが、バルト海って、いったいどんな海なのか、旅立つ前、気になって仕方がなかったです。
下の写真は、須磨でもなく、二色浜でもありません(ローカルでごめんなさい)。正真正銘、バルト海のビーチです。リトアニアの北西部、ラトヴィアとの国境にあるパランガというところ。ちょっとした保養地です。
バルト海
暑さムンムンといったように見えるでしょ。でもこのときの気温が23度。海水に手を浸すと、かなり冷たかった。それでもみなさん、平気で泳いではりました。皮下脂肪が多いのかな~!?
透明度が思いのほか低く、茶色く濁っていました。はっきり言って、美しくはなかったです。旅のあいだ、あちこちでバルト海と対峙しましたが、どこもおなじような状態。
バルト海はとても浅い海で、平均深度がなんと55メートルしかないとか。巨大な水たまりみたいですね。そういう地理環境も水質の濁りと関係しているかもしれません。
そんな海水をちょびっと口につけ、“吟味”しました。薄い~!! あんまり塩辛くない(標準語では「しょっぱくない」)~!! 塩気の強い日本の海とは全然ちゃいました。
もちろんお酒もいろいろ吟味しましたよ。心地よい陽光が降りそそぐなか、カフェでビールのグラスを傾けると、ホント、疲れが癒されます。リトアニア、ラトヴィア、エストニアの3国のなかでは、エストニアのビールが一番コクがあって、美味しかったです。
バルト酒
この写真はラトヴィアの首都リーガのカフェで撮ったものですが……。胡散臭い東洋人丸出し~!! 近寄り難いですよね。だから変な人物に声をかけられることもなく、安全、安全~♪♪

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プロフィール

プロフィール
武部好伸(タケベ・ヨシノブ)
1954年、大阪生まれ。大阪大学文学部美学科卒。元読売新聞大阪本社記者。映画、ケルト文化、洋酒をテーマに執筆活動に励む。日本ペンクラブ会員。関西大学非常勤講師。