武部好伸公式Blog/酒と映画と旅の日々

ケルト文化に魅せられ、世界中を旅するエッセイスト・作家、武部好伸。映画と音楽をこよなく愛する“酒好き”男の日記。

日記

「夢」と「目標」はちゃいまっせ~!

投稿日:2009年6月7日 更新日:

♪~You may say I’m a dreamer……
ジョン・レノンの『イマジン』ではないけれど、幼いころから、ぼくは「夢ばかり見てるなぁ」とよく家族や友達から言われていました。
パイロットや野球選手、電車の運転士、警察官……になりたい。そんな男の子に多い「夢」ではなく、もっと壮大なものを描いていました。
ぼくの「夢」は、たとえば、太平洋の真ん中にアメリカとおなじ広さの公園をつくる、北極と南極の氷を使って世界一でっかいカキ氷をつくるといったように、とてつもなくロマンあふれるもの。そういうものが「夢」だとずっと思っていました。
それに対し、精一杯、努力すれば叶えられるもの、言うなれば、“現実的”なものが「目標」だと考えていました。パイロットや野球選手……になりたいというのがそうです。ちなみに小学生のときのぼくの「目標」は、競馬の騎手になることでした。
大学卒業後、新聞記者の仕事にぼくが就けたのも、それが「夢」ではなく、ある意味、「目標」であったからです。だからぼくにとって「夢」と「目標」とでは意味合いが異なります。
しかし年齢を重ねるにつれ、現実を見る眼が養われ、「夢」と「目標」との距離が次第に縮まってくるものです。ぼくもそうでした。それでも「夢」は大きければ、大きいほどいいと思っています。
子どもにとっては、「夢」は想像力と豊かな発想の源になります。昨今、「目標」を「夢」にしている子どもが増えてきているのが残念でなりません。あまりにもスケールが小さい~! 両者をごっちゃにせんといてほしいな~。
成人になっても、大きな「夢」を抱くことは人生に張りを与えます。能天気なロマンチストと言われようが、堂々と「夢」を語り合いたいものです。
さて、今のぼくの「夢」ですが……。世界のすべての国、いや世界のどんな小さな町に行っても、そこの図書館に現地語に訳された自著がかならず1冊置いてあるというものです。なんだか聖書みたいですね(笑)。でもひょっとしたら、これは実現可能かもしれないので、「目標」にしようかな~?
どうしてこんなことを書いたのかと言うと、先日、大ヒットしている日本映画『ROOKIES卒業』を観て、監督の川藤幸一(佐藤隆太)が部員たちに向かって、「甲子園にいく夢を叶えよう~!」となんども叫んでいたからです。ぼくからすれば、それは単なる「目標」です。
「夢」とするならば、もっとドカーンと大きくいかなアカン。せめて「甲子園の決勝戦で、20対0の完全試合で優勝をめざそう~!」といった具合に(笑)

-日記

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

怒涛の数日間を振り返って

怒涛の数日間を振り返って

久しぶりのブログです。 芦屋BARの1周年記念ライブ(11月22日)のあと、なにかと慌しい日々を過ごしていました。 翌23日(土)は、ちょかBandの相方、疋田さんと天王寺の口縄坂で、ミュージック・ビ …

「やさかさん」の道頓堀川船渡御を満喫しました~(^_-)-☆

「やさかさん」の道頓堀川船渡御を満喫しました~(^_-)-☆

前日の「いくたまさん(生國魂神社)」に続き、昨夜(13日)は難波八阪神社の夏祭りでした。 そのハイライト「道頓堀川船渡御」に参加しました。 「いくたまさん」の陸(おか)渡御⇒「やさかさん」の船渡御と1 …

今日、誕生日を迎えました~(^_-)-☆

今日、誕生日を迎えました~(^_-)-☆

怪獣の王、ゴジラと同い年です。 今日、誕生日を迎え、ますますパワフルになってきたゴジラに少しでも追いつきたい~と思いました~ (笑) この1年はコロナ禍の影響を受け、思うように成果が上がりませんでした …

自立できました!!

自立できました!!

いきなり独り暮らしを強いられた昨年暮れ以来、ぼくの衣類の洗濯をお隣さんがずっとサポートし続けてくれはりました。 公私ともに慌ただしい日々を過ごしてきたので、ホンマに助かりました~😁 感 …

さよなら、ありがとう、梅田ガーデンシネマ the Party~!(^^)!

さよなら、ありがとう、梅田ガーデンシネマ the Party~!(^^)!

関西のミニシアターの雄として18年間、名作の数々を上映してきた梅田ガーデンシネマ。   2月に閉館されましたが、昨夜、「Thank You & Farewell(ありがとう、さよなら)梅田ガー …

プロフィール

プロフィール
武部好伸(タケベ・ヨシノブ)
1954年、大阪生まれ。大阪大学文学部美学科卒。元読売新聞大阪本社記者。映画、ケルト文化、洋酒をテーマに執筆活動に励む。日本ペンクラブ会員。関西大学非常勤講師。