♪~You may say I’m a dreamer……
ジョン・レノンの『イマジン』ではないけれど、幼いころから、ぼくは「夢ばかり見てるなぁ」とよく家族や友達から言われていました。
パイロットや野球選手、電車の運転士、警察官……になりたい。そんな男の子に多い「夢」ではなく、もっと壮大なものを描いていました。
ぼくの「夢」は、たとえば、太平洋の真ん中にアメリカとおなじ広さの公園をつくる、北極と南極の氷を使って世界一でっかいカキ氷をつくるといったように、とてつもなくロマンあふれるもの。そういうものが「夢」だとずっと思っていました。
それに対し、精一杯、努力すれば叶えられるもの、言うなれば、“現実的”なものが「目標」だと考えていました。パイロットや野球選手……になりたいというのがそうです。ちなみに小学生のときのぼくの「目標」は、競馬の騎手になることでした。
大学卒業後、新聞記者の仕事にぼくが就けたのも、それが「夢」ではなく、ある意味、「目標」であったからです。だからぼくにとって「夢」と「目標」とでは意味合いが異なります。
しかし年齢を重ねるにつれ、現実を見る眼が養われ、「夢」と「目標」との距離が次第に縮まってくるものです。ぼくもそうでした。それでも「夢」は大きければ、大きいほどいいと思っています。
子どもにとっては、「夢」は想像力と豊かな発想の源になります。昨今、「目標」を「夢」にしている子どもが増えてきているのが残念でなりません。あまりにもスケールが小さい~! 両者をごっちゃにせんといてほしいな~。
成人になっても、大きな「夢」を抱くことは人生に張りを与えます。能天気なロマンチストと言われようが、堂々と「夢」を語り合いたいものです。
さて、今のぼくの「夢」ですが……。世界のすべての国、いや世界のどんな小さな町に行っても、そこの図書館に現地語に訳された自著がかならず1冊置いてあるというものです。なんだか聖書みたいですね(笑)。でもひょっとしたら、これは実現可能かもしれないので、「目標」にしようかな~?
どうしてこんなことを書いたのかと言うと、先日、大ヒットしている日本映画『ROOKIES卒業』を観て、監督の川藤幸一(佐藤隆太)が部員たちに向かって、「甲子園にいく夢を叶えよう~!」となんども叫んでいたからです。ぼくからすれば、それは単なる「目標」です。
「夢」とするならば、もっとドカーンと大きくいかなアカン。せめて「甲子園の決勝戦で、20対0の完全試合で優勝をめざそう~!」といった具合に(笑)
「夢」と「目標」はちゃいまっせ~!
投稿日:2009年6月7日 更新日:
執筆者:admin