この美女がだれだかわかった人は、ご年配の方か、それともかなりの映画愛好家、はたまた洋酒通~。ほんまにべっぴんさんでしょ。こんな女性に見つめられたら、ぼくなら100%確実に金縛り状態になっちゃいます。
グレタ・ガルボ。えっ、そんな名前、聞いたことない~? サイレント(無声映画)時代に一世を風靡したスウェーデンの女優さんです。戦前のことだから、知らないで当たり前かな~。
クールさが売りで、世の男たちの心を虜にしたとか。20年ほど前に亡くなってはります。生きていたら、優に100歳を超えています。
お酒のグラスを手にしてはりますね。それ、ウイスキーです。『アンナ・クリスティ』(1930年)というアメリカ映画の冒頭シーン。彼女がはじめて音声の出るトーキー映画に出演した記念すべき作品です。気品高い役柄が多かったガルボが、果敢に汚れ役にチャレンジしているんです。
気だるい雰囲気を放ちながら、ニューヨークの場末の酒場に入ってくるや、いきなりハスキー・ボイスでこう言うんです。
「ヴィスキー、ちょうだい。シンシャー・エールを添えて」
スウェーデン語訛りなのでしょうかね。スコッチかバーボンか、どんなウイスキーなのかはわかりませんが、ストレートで2杯立て続けにグビリとやっちゃいます。
映画のなかで「ウイスキー」という言葉が最初に使われた映画だといわれています。「ウイスキー」じゃなくて、「ヴィスキー」というのがなんとなくオシャレ。「ジンジャー・エール」も「シンシャー・エール」。こんど、バーでオーダーするとき、そう言ってみようと思いました。
さぁ、「ヴィスキー」をもう一杯飲んで、寝ます~♪
ヴィスキー、ちょうだい~
投稿日:2009年3月6日 更新日:
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