武部好伸公式Blog/酒と映画と旅の日々

ケルト文化に魅せられ、世界中を旅するエッセイスト・作家、武部好伸。映画と音楽をこよなく愛する“酒好き”男の日記。

映画

何とお上品な方……、女優の八千草薫さん

投稿日:2012年5月12日 更新日:

八千草薫
きょうの午後、女優の八千草薫さんを目の前にして、インタビューしました。
ご主人の亡き谷口千吉監督(1912~2007年)の生誕百年を記念した映画特集が19日~6月8日、大阪・九条のシネ・ヌーヴォで開かれます。
そのプレイベントとして、本日、馬場町の大阪歴史博物館で八千草さんのトークショーが行われました。
ステージに姿を見せた八千草さんは小柄な方で、終始、笑みを絶やさず、タレント浜村淳さんの質問に答えてはりました。
谷口監督の伝奇ロマン『乱菊物語』(1956年)で八千草さんが初主演したのを機に、2人は結ばれました。
「大らかで愉快な人でした。私よりもずっとロマンチストで……」
「主人の映画では、『馬鹿と鋏』(65年)、『カモとネギ』(68年)などシャレたコメディーが好きです」
「フランス映画っぽいほのぼのとした雰囲気を出したタクシー運転手の物語『吹けよ春風』(53年)もいい作品だと思います」
ご主人の話になると、さらに顔が緩んで~(^o^)v
トークショーのあと、別室で会見。
ぼくは一番前の席に座りました。
八千草さんまで1メートルの距離。
彼女の全身からそこはかとなくかもし出される穏やかで上品なムード、こちらまで気分がほっこりします。
言わずもがなですが、大阪出身で、母校がプール女学院。
「高校時代は戦時中で、阿倍野の向こうにあった軍需工場でせっせと何かの部品ばかり作っていました。勉強どころではなかったですよ」
81歳。
とてもそう見えません。
今秋に出演映画も控えています。
ほんま、お元気です。
旦那さんの影響で山歩きにはまり、今でも続けておられるようです。
自らCMに出てる「皇潤」のプラスに作用しているのでは?
「予防的に飲んでいますよ」
そう言って茶目っ気たっぷりに答えた。
いい年齢の取り方をしてはりますな~(^o^)v

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プロフィール

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武部好伸(タケベ・ヨシノブ)
1954年、大阪生まれ。大阪大学文学部美学科卒。元読売新聞大阪本社記者。映画、ケルト文化、洋酒をテーマに執筆活動に励む。日本ペンクラブ会員。関西大学非常勤講師。